日本人が主催する現地ツアーでも、最近は古代ローマとお風呂をテーマにした
ツアーがある。出国前に問い合わせてみたが、人気がイマイチなのか
人数が集まらないので、私の希望日には催行されないということ。
現地に着いたら、もう一度連絡をくださいということだった。
が、今思えば、ナマのガイドさんと一緒に面白い説明を聞きながら、
さて、このアルケオバス、祝日と金、土、日の週末しか走らない。乗り場は、
バスターミナル近くのこのブースの前。ここでチケットも買える。
ローマパスを見せると、割引があり。
テルミニ駅から一周してくるとだいたい一時間半くらいだ。
お昼の12時30分から13時30分を抜いて16時半まで巡回している
ので、一周するだけのチケットと、どこで降りても乗っても自由という一日券がある。
http://www.trambusopen.com/it/archeobus.cfm
ここで写真をとっていたら、邪魔だったのか、後ろから「Stronza! (バカ!)」の声。
振り向くと、おばあさん! まったく!
何やらぶつぶつ独り言をずっと言いながら、歩いて消えて行った。
ちょっと変な人だった事は確かだが、イタリア語で初めて罵倒されたよ、
だが、これも経験だ。
朝の9時が始発。 はりきって乗り場に行ったらお客は私と他2組だけ。
運転手と、女性ガイドというか、その女性はただ座っているだけだが。
旧アッピア街道で降りたいので、着いたら教えてくださいと伝えたら、
最後の降り場だからというお返事だった。
乗り込むと、イヤフォンをくれるので好きなところに座ったら、
その席の横のオーディオ器に差し込み、ナンバーで言語を選ぶ。
オープンバスのため、ちょっと風が冷たいが、右手にコロッセオを見ながら壮快である。
チルコ・マッシモを過ぎ、カラカラ浴場を通り、
S.セバスティアーノ門から外にでて、すぐ、アッピア街道の起点を示すマイル柱石が。
レプリカだとは信じがたいが、オリジナルはカンピドーリオの丘にあり。
右側の板に以下の文字が記されている QUI SORGEVA LA PRIMA COLONNA MILIARIA DELLA VIA APPIA ORA IN CAMPIDOGLIO |
ロムルスの廟、チェチーリア・メテッラの墓などを通り抜ける。
ほんとに、墓だらけ!
公園事務所前
インフォメーションもあって、小さなバールもある。
ガイドブックには、日曜は車通行止めとあったが、なにがなにが。
車の往来の激しい事!しかも猛スピードでやってくる。
こんなところで、皆よく自転車なんかにのんきに乗ってるなと感心。
自転車ならともかく、水道橋公園まで歩いてなんて、こんな車の行き交う中、
しかも石畳の歩きにくい道で、とてもそんな気分にはなれない。
小さなバールで、パニーノを食べながら12時半からバスはお昼休みに
なるんだったと思い出す。
実は、私自身、高貴な方のお墓やらサイクリング等はどうでもよくて、
古代ローマ軍の残した轍のアッピア旧街道や水道橋のあのふちた
石の橋が見たかったのだ。
しかし、いっこうに現れない、しかもアッピア旧街道に行くとガイドに
伝えてあったにもかかわらず、このガイド、運転手と話しっぱなしである。
ひょっとして、公園事務所で降りるんだろうかとも思ったけど、
そのまま水道橋の景色を待っていたら、テルミニ駅に戻っていた。
ウェブサイトには写真付きで乗っていたのだが、やはり事前にちゃんと
確認しておくべきだった。
ということで、このガイドいわく、降りるもそのまま乗っている
のもあなたしだいだからとかなんとか。 「私は、どこかわからないから教えて
欲しかったのだ!」と言ったら、運転手が「心配しないでもいいから、
もう一回乗って、今度はあの公園事務局前で降りて。」だった。
ということで、テルミニ駅から2周もしてしまったよ。
どうやら昔のガイドブックをみるとコースの中に、
ちゃんとAcquadotti Romaniの文字があるが、乗る時にもらった地図には
そんな文字は載っていなかった。
音声ガイドもいまいちだし、なんだか意味無しのアルケオバスであった。
帰りは、ヴェネツィア広場で降ろしてもらい、トラヤヌスのマーケットへ。
ご覧あそばせ!
このカーブしたスタイルがなんともモダンなこと!
高層建築にもかかわらず、造られたのは、2世紀の始めというが
保存状態が至極よい。絹から新鮮な魚までのすべてが売られていて、
百五十店ほどのお店が入っていたらしいというから、すごい。
http://www.trambusopen.com/it/pdf/archeobus-tappa-venezia.pdf
いつもたくさんの人々で、賑わっていたんだろうな〜。
なんか活気が伝わってくる。
トラヤヌスのフォロ
フォーリ・インペリアーレ通りを挟んで、反対側にカエサルのフォロ。
フォロとはみんなの広場、それぞれの皇帝たちの広場というわけだ。
このカエサルのフォロ、フォロ・ロマーノでは人が増えすぎたため、
自身が私財をなげうって造らせたというから、素晴らしい。
やはり、超偉人のカエサルなのだ。
この三本の円柱は、ユリウス家の守護神ヴェヌスの神殿跡。
カエサルのフォロの前に立つカエサル像、逆光で、残念。
ここで、偉大なるカエサルと一緒に写真を写す人だらけで、
大人気である。ということで、ちょっと下の部分を修正。
古代ローマ、もっともっといろいろ見たいし、いろんな想像力が
湧いてくるが、もっと知識を積んで次回へのお楽しみにしておこう。
さて、アルジェンティーナへと向かおう、トラムに乗るのだ。
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