2014年5月21日水曜日

理想都市ピエンツァ

実を言うと、こういう田舎でアグリツーリズモとやらを
一度経験してみたかった。 農家の人たちが生産した新鮮な農産物で
作られた家庭の味、現地の人たちの生活を感じながら観光では体験を
してみたかったのだが・・・・・
いろいろ調べているうちに、遠くからピエンツァを眺めながら過ごすより、
ピエンツァからオルチャ渓谷を眺めながら、2泊を過ごしてみたいという
気持ちのほうが強かった。
一時間もあればほとんど見所は終わってしまうくらいの小さな町。
この周辺へやってくる人たちは、自分たちの車か、あとはほとんどが
日帰りで忙しく帰って行く観光客。
それでも、ここでのんびり時を過ごしたかった。
アグリ体験は、次の課題に残しておこう。


さて、
ここピエンツァは、その昔、コルシニャーノという名前だった。
教皇ピオⅡ世が、ピエンツァと名を改め、
ここ、自身の故郷にルネサンス理想都市を造らせた夢のあと。
緑豊かな田園に包まれ、洗練された建築物に囲まれた教会が
真ん中にあり、そしてみんなが集う広場が真ん中に位置する。
建築家ベルナルド・ガンバレッリ、通称ロッセリーノに依頼して作らせた、数々が残る。

3年間で建造。

井戸 ロッセリーノ設計1462年

 ルネサンス様式のドゥオモ
そして、その中に入ると、

必見!
聖母子と修道院長アントニウス、ベルナルディーノ、
フランチェスコ、サビーナ
ジョバンニ ディ パオロ作


ピッコローミニ宮の中庭、ここからオルチャ渓谷の
絶景を見ることができる。

この中庭で見つけた薔薇、ガリカローズかな。。。

5時からのガイドツアーを申し込む。
と言っても、各国の言語が入ったオーディオガイドを持ってだが。
そして、私ひとりだった。
ここの中庭で待っていると、係員のシニョーラが現れて案内してくれる。
彼女がその都度、番号を言うのでその番号をオーディオガイドに入れると
説明が流れるというシステム。 カギをじゃらじゃらいわせて、
あちこちの部屋の扉をあけると、ピオⅡ世やそのピッコローミニ家が
使った調度品や肖像がなどを見る事ができ、当時の様子を垣間みる
ことができる。 ピッコローミニ家の五つの三日月の紋章の意が
オーディオガイドから流れ、闇の中の月、すなわち闇を光で照らす
という言葉に少々感銘を受ける。

ガイド終了後、カステッロ通りにある小さなバールへ。

オルチャ渓谷を見ながらのアペリティーボ。
スプマンテ、最高!
おつまみは、ココ特産のペコリーノのブルスケッタ。

ここでの夕日を見たかったのだが、思ったような美しい夕日は望めず、
 ヒジョーに残念。でも、あたりが真っ暗なせいか空気がきれいなせいか、
満天の星を夜空に見せてくれた。

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