2014年5月20日火曜日

シエナ派にうっとり

マンジャの塔と、市立美術館の入場料はセットになっていて便利。
だが、マンジャの塔の入り口がわからず、
市立美術館入り口のばーちゃんに、ど〜〜してもわからないんですがぁ
と再度行くと、OH DIO! と言って、親切に教えてくださった、
感謝です!シニョーラ。

ところで、ここの市立美術館で、なんとしても見たかったフレスコ画がある。
シエナ派を代表する、シモーネ・マルティーニ、彼の初期作
「荘厳の聖母=Maestà」、あっと驚く大きさのフレスコ画だ。
1300年代に描かれたもので、聖人たちの輪の金色が眩しいくらいに
輝いている。もうこの前に佇むと、あまりの美しさに圧巻。。。
しばし、時間を忘れる。。。
椅子に座って、ずっと見とれていた。ただ、どうしても気になったのが、
向かって一番左の人のお顔が消されていた事。時が経つにつれて消えてった
ような消え方ではない気がする。
まあ、細かい事はさておき、美しさを堪能しよう。
後ろを振り返ると、勇ましくちょっとコスチュームが印象的な、
「グイドリッチョ・ダ・フォリアーの騎馬肖像画」が上のほうで、
私を呼んでいる。
ついでに、政治の善し悪しで世の中がこのようになるという例が描かれた、
平和の間のフレスコ画もちらりとお邪魔して。


お待ちかねのドゥオモに向かう。
チケット売り場は、このドゥオモの付近にあり。
めんどくさいので、いろいろ入れるOPA SI PASSAを買う。

13世紀、ジョバンニ・ピサーノ設計によるゴシック様式、この完璧な豪華装飾に溜息。

きめ細やかに施された説教壇は、ジョバンニ・ピサーノやその息子たちによるもの。
上部を支える動物たちが、いやはやなんとも個性的。

おっと、このカテドラーレに入ったら、上ばかりに気を取れれるが、
床に注目するのを忘れてはなりまぬ。
よく見ると、ひとつひとつ丁寧に、こまかい大理石等がはめ込まれている。

象嵌と掻き絵による床面装飾:
入って左側に位置するこれは、聖書よりヘデロによる嬰児虐殺の場面。
すざまじい!


では、そろそろピッコローミニの図書館へとお邪魔します。
扉を開けて、中に入ると。。。。。



すべての壁が、ピントゥリッキオのフレスコ画で埋め尽くされ、
教皇ピオ二世の生涯を物語っている。
天井の装飾もまけじと、この美しさを一層際立たせている。

ドゥオモを出た後、裏手に回って洗礼堂へ向かう。
ヤコボ・デル・クエルチャ作の洗礼盤がある。
その周りをぐるりと、
天国の門でおなじみのギベルティによるキリストの洗礼や
遠近法がみごとなドナテッロのヘデロの宴などの浮き彫りが素晴らしかった!

さて、ドゥオモの右脇へ向かい、付属美術館へ。
ドゥッチョの間は必見!お部屋が暗いこともあって、どこか威厳を放っている。
結構大きな聖母マリア様!
そして、荘厳の聖母、釘付けになること間違い無し!


ココまで来たのだから、展望テラスへ登らなきゃね。

ここへ登る入り口が、ほんとわかりにくい。
3階へ登ると、何やら人が数人いる。
近くへ行ってみるが、皆私をじろじろ。。。。。
係員まで、ジロジロ。。。。
いや〜な雰囲気に包まれて、その場を退散。
別の係員に尋ねたところ、さっきのところが入り口で
人数と時間制限して、上に登らせてるとの事だった。
な〜んだ、、、あそこであの係員の方に尋ねればよかった。
さっきの失礼を説明して、上に登らせていただいた、ホッ!
マンジャの塔からの眺めもカンポ広場を直接上から眺めることが
できるので、それはそれで素晴らしい。
でも、こちらもシエナ県一望という感じで、素晴らしいパノラマが広がっている。
明日、ピエンツァに行くんだけど、どっちの方向でしょうかね?
ここからはちょっと見えないけど、方向はあっちのほうだよなどと、
一見ちょいワルおじさん風な係員と話しながら、なかなか乙であった。



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