2014年5月26日月曜日

Ci vediamo presto!

朝10時10分ローマ出国。
遅くとも7時半までにはフィウミチーノ空港に着きたい。
朝は、残念ながらホテルの朝食はなし。
リンゴをかじり、買ってあったブルーベリーなどのミックスジュース
を飲み干す。 最後の朝か、、、とホテルの小窓を開けて景色をみると、
別れが辛くて、なんだか泣けてきた。

ローマに着いた日に買った一輪の幸せ色の薔薇、ずっと共に
過ごしてくれて、元気をもらったよ、ありがとう。

ホテルの小部屋から冷ややかなローマの空気を感じて、
Ci vediamo presto! 

さ! 出発だ。
マルサラ通りで以前乗った空港行きプルマン
を考えていたのだが、ジョベルティ通りをガラガラ荷物を
ひっぱって歩いていたら、目の前のG.ジョリッティー通りに
ちょうどいい具合に他社のプルマンが停まっていて、五時半のに
乗り込む事が出来た。ラッキ〜!
http://www.tambus.it/servizi/linee-ed-orari/

っと、ふと我に返ったら、
何を勘違いしていたのか、私。空港に約3時間前に着いてしまって
アッチデンティ!
前の列にいたカナダから来たというおじさんも早すぎて、チェックイン
まだですと言われお互い、あらららら(笑)
しかしながら、道路状況で何が起こるかわからないし、
早い事に超したことはない。
ルフトハンザのオンラインチェックインで、カウンターではiPhoneの
画面を見せて荷物を預けるだけでスムーズに終了。


今回もいろいろ失敗があったイタリアの女一人旅。
フィレンツェのバス運転手の怒鳴り声から始まり、
いろんなことを学ばせてもらった。
イタリア語もいかに度胸をだして自分の言いたい事を伝えるかという、
良い実践の場になった。
2回めに来た時より、断然にたくさんのイタリア人と話す事ができたし、
いろんな方に助けられてほんと感謝の気持ちで一杯である。
そして、またまた身勝手な私のイタリア一人旅を容認してくれた、
家族にも感謝。

次は、フリードリッヒ2世が造らせたという、ミステリアスな城がある、
南イタリアのほうへも行ってみたい。
それまで、とにかく私の尊敬する塩野女史の作品を読み切ろう。

そして・・・・・再びイタリアへ戻る。


CHI CERCA TROVA! を信じて

2014年5月25日日曜日

再びトラステヴェレ

ヴェネツィア広場からアルジェンティーナまで歩いて、8番トラム
に乗って、トラステヴェレまで。

またまた乗り場がややこしいが、人がたくさん待っていたので
多分そうだと思って行くと、そこに日本人女性発見!
もう11年もローマに住んでいるとおっしゃっていたが、住みやすいとは
言われなかったな〜。でも、私にしてみれば羨ましいかぎり。
次の次で降りると、トラステヴェレですよっと教えてくださった。
ご親切にありがとうございます。それで。。。。
ジャンニコロの丘まで、歩いて行けれますでしょうか?と
尋ねてみたが、「ふ〜む、歩いてはね〜ちょっね〜」というお返事だった。

さ、トラステヴェレに着いたぞ! この界隈、あ〜そうだそうだ!ここここ!
っと来た事がある4年前の記憶が蘇る。 道なりのトラットリア、相変わらず
外のテーブルで何かかんか食べてる観光客たち。
バールに入って、絞りたてのオレンジジュースが欲しい、トイレも借りよう。
最初は、不機嫌そうだったバリスタおばちゃん、なんか話しているうちに
打ち解けた。
サンタ・マリア・トラステヴェレ教会を正面に、右手の細い路地を
入って行く。
http://www.japanitalytravel.com/banner/comuneroma/saliamo.html

このサイトを見ると、歩いて行けそうだったのでどんどん歩いて行く。
結構、歩いている人もいるので後を着いて行くとだいたいジャンニコロ(笑)。
そして、階段を上がると、大きな泉が現れる。
名前からして小さくて可愛い噴水をイメージしていたので、このあまりの
大きさに驚かされ、思わずそばにいた若者カップルに尋ねてしまったよ。

ここから、Passeggiata del Gianicoloの散歩道が続く。
パオラの泉

イタリア統一に貢献したガリバルディ像がある
ガリバルディ広場
ここからの眺めがほんとに素晴らしい!
ジャンニコロの丘




















帰りはバスでとバス停へ向かう途中、幻のミニバス115がしゃ〜っと、
通り過ぎて行った。ま、次で行こうとバス停へ行くと、他のイタリア人夫婦
がお年寄りと話し出した。
盗み聞きで悪いが、どうやらバスの話をしている。
このばーちゃんは、いつもこの道を散歩しているらしく、歩いても
しれてるよっと。しかし、さっき歩いてきた距離を考えると、
ちょっと疲れもでて、しんどい。 そこに付け加えの言葉、「今日は日曜日で
バスの本数が減っているしね〜」と。。。。おっと!そういえば、
休日運転だったことをすっかり忘れていた。
つくづくこのミニバスに縁がない私である。結局、さっき来た道を辿り
トラステヴェレまで。
まだ、時間もある事だしせっかく来たのだから、ベルニーニの作品が置かれている
サン・フランチェスコ・ア・リーパ教会まで歩く。
教会自体は、13世紀が起源だそうで、17世紀に再建された。
外見は、さほど古さを感じさせないが。
何しろ、70歳を過ぎて手がけた偉大なるマエストロの官能的な作品が
ここに横たわる。
「福音ルドゥビカ・アルベルトーニ」。サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会の
「聖テレサの法悦」の恍惚の表情には、エロチックすぎてドキモを抜かれたが。
この作品もさらにすごい! しかも、これが70代の作品とは、彼の情熱の熱さに
感服するばかり。
大理石もベルニーニの手にかかると、粘土に変身するのかと疑うくらい
柔らかさが伝わってくるがから不思議だ。
暗いなかで白く浮かびあがる彫刻に見とれていると、神父様が現れた。
そこに1組のイタリア人夫婦、行き当たりばったりでこのご夫婦と一緒に
教会の中を見せていただくことになってしまった。
呪文のようにすらすら説明される神父さまだが、私のイタリア語レベルでは
到底おぼつかない。 小さくて狭い小部屋に案内されると、この教会は、
聖フランチェスコがローマ法王に会いにローマに訪れた際に、
おやすみになった場所だとおっしゃる。
おぉぉぉ この小部屋も清貧で知られる聖フランチェスコのごとく、
石壁で質素な造りのお部屋、しかしながら祭壇は美しかった。 
一生懸命説明される神父様に、聖フランチェスコに対する信仰の熱さと
情熱に感動して、少しばかりだが私の感謝の気持ちを置いてきた。

素晴らしい経験をさせていただいた、しかしあそこでもっとイタリア語が理解
できたらな〜と。 イタリアに来てからこればっかり思う。
教会をでて、ちょっと疲れが出てきた。
今夜はトラステヴェレで何を食べようか。
いろいろ調べたが、多すぎて的が絞れない。 ということで、自宅の近所の
イタリア人シェフがローマのアミーコに聞いてくれたところへでも、
行ってみるとするか。。。。「Bir & Fud」
トゥリルッサ広場にあるピッツァが自慢のお店で、ビールの種類がハンパない。
まだ、午後4時半くらいだったが、外に置かれたビア樽をテーブルにして
数人が飲んでいた。 しかし、お店のカメリエーレが「食事は7時半
からです」というので、予約だけ入れてまたバールで一休み。
ちょっと買い物でもぶらぶらしようか。。。。
そろそろ、広場のあちこちにチェロやらいろんな楽器をもった人が現れ出した。
かと思うと、心地好い音楽が聞こえ出す♪

下町の雰囲気が残る



手作りのアクセサリーや陶芸など、いろんなお店が軒を連ねる。
上の写真は、オーガニック食品店。見ていたら、あれもこれも
欲しくなって、松の実やら、乾燥サフランなどを購入。
ここの乾燥サフラン、水に戻すと香りと黄色い色がものすごく強くて、
ほんとパワーを感じる。
まだまだ時間はあるので、サンタ・マリア・トラステヴェレ教会に
行ってぼ〜っとしたい。 石造りの為か、教会に座るとひんやりとした
空気に包まれて何だか心が落ち着く。
ここにある有名なモザイク作品のうんちくなどすっかり忘れて、
ただただぼんやり、それを眺めるだけ。。。
っと、しばらくしたら、なんかたくさんの人が座り出した!
これから、ミサが始まるのだ。
いく人かの司教が正装をし、言葉が始まった。
一人の司教が、手にお香をぶらさげてぐるんぐるんと振り回しながら、椅子と
椅子との通路を歩き出す。もちろん、私たちは起立して見守らねばならない。
そして、キリスト教徒でもない私に、賛美歌の歌詞のついた冊子を
勧めてくださったが、何故か申し訳ないようで遠慮してしまった、
失礼だったかな。。。 しかしながら、厳粛な時間を体験させてもらえて
感謝している。

さて、そろそろ食事へと行こう。

注文したピザは、カプリチョーザ。その名のごとく気まぐれっぽく、
ゴロゴロいろんなものが入っている。
お客は、若いカップルやら地元の子供連れのカップルのカジュアルなお店。
ビールは、スピナ、すごく美味しかった。 デザートは、チョコプディング。
中には、こってりチョコクリームが入ってて、さすがにヘビィ。
でもなんだか、女ひとり、落ち着いて食べてられないって感じの場所。

さて、トラステヴェレ大通りにでて、Hのバス乗ろう。バス停にはすごい人、人。
またまた超満員のテルミニ駅行きバスに乗って帰る。
仕事帰り人から観光客まで満タン、横に立っていた男女4人組、一人の
ラガッツァが「もうご飯食べた? 」ともう一人の娘ッコに聞いている。
「いや〜まだだけどさ、ちょっと立ち飲みで小ビール飲んできて、
頭がジ〜ラジ〜ラ(回る 回る)」わっははは!と明るい。
もうしゃべりまくりで、思わずこっちまで笑えてくる始末。
ほんとラテン系は底抜けに明るいわ。

あ〜楽しかった!
長かったような、短かったような一日。
いろんな体験をしたな〜今日は。。。。

古代ローマにどっぷり

ローマ最後の日は、アルケオバスに乗って旧アッピア街道へ。
日本人が主催する現地ツアーでも、最近は古代ローマとお風呂をテーマにした
ツアーがある。出国前に問い合わせてみたが、人気がイマイチなのか
人数が集まらないので、私の希望日には催行されないということ。
現地に着いたら、もう一度連絡をくださいということだった。
が、今思えば、ナマのガイドさんと一緒に面白い説明を聞きながら、
水道橋まで連れてってくれるんだから、よかったかも。

さて、このアルケオバス、祝日と金、土、日の週末しか走らない。乗り場は、
バスターミナル近くのこのブースの前。ここでチケットも買える。
ローマパスを見せると、割引があり。
テルミニ駅から一周してくるとだいたい一時間半くらいだ。
お昼の12時30分から13時30分を抜いて16時半まで巡回している
ので、一周するだけのチケットと、どこで降りても乗っても自由という一日券がある。
http://www.trambusopen.com/it/archeobus.cfm
ここで写真をとっていたら、邪魔だったのか、後ろから「Stronza! (バカ!)」の声。
振り向くと、おばあさん! まったく!
何やらぶつぶつ独り言をずっと言いながら、歩いて消えて行った。
ちょっと変な人だった事は確かだが、イタリア語で初めて罵倒されたよ、
だが、これも経験だ。

朝の9時が始発。 はりきって乗り場に行ったらお客は私と他2組だけ。
運転手と、女性ガイドというか、その女性はただ座っているだけだが。
旧アッピア街道で降りたいので、着いたら教えてくださいと伝えたら、
最後の降り場だからというお返事だった。
乗り込むと、イヤフォンをくれるので好きなところに座ったら、
その席の横のオーディオ器に差し込み、ナンバーで言語を選ぶ。
オープンバスのため、ちょっと風が冷たいが、右手にコロッセオを見ながら壮快である。
チルコ・マッシモを過ぎ、カラカラ浴場を通り、

S.セバスティアーノ門から外にでて、すぐ、アッピア街道の起点を示すマイル柱石が。
レプリカだとは信じがたいが、オリジナルはカンピドーリオの丘にあり。


右側の板に以下の文字が記されている
QUI SORGEVA LA PRIMA COLONNA MILIARIA DELLA
VIA APPIA ORA IN CAMPIDOGLIO




バスは旧アッピア街道に入って、セバスティアーノのカタコンベやら、


ロムルスの廟、チェチーリア・メテッラの墓などを通り抜ける。
ほんとに、墓だらけ!


         
                       公園事務所前                 
インフォメーションもあって、小さなバールもある。         
ガイドブックには、日曜は車通行止めとあったが、なにがなにが。
車の往来の激しい事!しかも猛スピードでやってくる。
こんなところで、皆よく自転車なんかにのんきに乗ってるなと感心。
自転車ならともかく、水道橋公園まで歩いてなんて、こんな車の行き交う中、
しかも石畳の歩きにくい道で、とてもそんな気分にはなれない。
小さなバールで、パニーノを食べながら12時半からバスはお昼休みに
なるんだったと思い出す。

実は、私自身、高貴な方のお墓やらサイクリング等はどうでもよくて、
古代ローマ軍の残した轍のアッピア旧街道や水道橋のあのふちた
石の橋が見たかったのだ。
しかし、いっこうに現れない、しかもアッピア旧街道に行くとガイドに
伝えてあったにもかかわらず、このガイド、運転手と話しっぱなしである。
ひょっとして、公園事務所で降りるんだろうかとも思ったけど、
そのまま水道橋の景色を待っていたら、テルミニ駅に戻っていた。
ウェブサイトには写真付きで乗っていたのだが、やはり事前にちゃんと
確認しておくべきだった。
ということで、このガイドいわく、降りるもそのまま乗っている
のもあなたしだいだからとかなんとか。 「私は、どこかわからないから教えて
欲しかったのだ!」と言ったら、運転手が「心配しないでもいいから、
もう一回乗って、今度はあの公園事務局前で降りて。」だった。
ということで、テルミニ駅から2周もしてしまったよ。
 どうやら昔のガイドブックをみるとコースの中に、
ちゃんとAcquadotti Romaniの文字があるが、乗る時にもらった地図には
そんな文字は載っていなかった。
音声ガイドもいまいちだし、なんだか意味無しのアルケオバスであった。

帰りは、ヴェネツィア広場で降ろしてもらい、トラヤヌスのマーケットへ。
ご覧あそばせ!
このカーブしたスタイルがなんともモダンなこと!
高層建築にもかかわらず、造られたのは、2世紀の始めというが
保存状態が至極よい。絹から新鮮な魚までのすべてが売られていて、
百五十店ほどのお店が入っていたらしいというから、すごい。
http://www.trambusopen.com/it/pdf/archeobus-tappa-venezia.pdf
いつもたくさんの人々で、賑わっていたんだろうな〜。 
なんか活気が伝わってくる。

トラヤヌスのフォロ


フォーリ・インペリアーレ通りを挟んで、反対側にカエサルのフォロ。
フォロとはみんなの広場、それぞれの皇帝たちの広場というわけだ。
このカエサルのフォロ、フォロ・ロマーノでは人が増えすぎたため、
自身が私財をなげうって造らせたというから、素晴らしい。
やはり、超偉人のカエサルなのだ。
この三本の円柱は、ユリウス家の守護神ヴェヌスの神殿跡。


 
カエサルのフォロの前に立つカエサル像、逆光で、残念。
ここで、偉大なるカエサルと一緒に写真を写す人だらけで、
大人気である。ということで、ちょっと下の部分を修正。
古代ローマ、もっともっといろいろ見たいし、いろんな想像力が
湧いてくるが、もっと知識を積んで次回へのお楽しみにしておこう。

さて、アルジェンティーナへと向かおう、トラムに乗るのだ。

2014年5月24日土曜日

ローマの老舗づくし

お目当ての噴水にもお目にかかれた事だし、お気に入りの
パンテオンへ行って、お土産を買いに行こう。
バルベリーニ駅から116番バスで行こうと、バス停を探すがわからん!
ということで、基本に戻ってテルミニ駅から40番バスに乗って、
アルジェンティーナ駅で降りる。

ローマで一番好きな場所、パンテオン前のカフェで一休み。
フレッシュなオレンジジュースがこれまた格別!
しかし、今日はなんか人の多さが尋常じゃない、何かあるのかしらん。
ついでに中に入って行こうかと思いきや、入場制限しているのかすごい行列。
あきらめて、トコトコ歩いてカフェ Sant'Eustachio il caffeへ。
お目当ては、このチョコ



香り高いコーヒー豆を、そのまま一つづつチョコでコーティング、
箱もおしゃれでかわいい。
しかしながら、ほんのお気持ち程度しか入ってなくて大入り袋も購入。
19世紀から店内はほとんど変らないというカウンタで、泡だったミルクを
ちょこっと乗せてくれて、カフェ・マッキアートをいただく。
Mmmmmm CHE BUON PROFUMO!

さてさて、今日は老舗づくし。
夜は、行ってみたかったリストランテ「Checcino Dal 1887」。
8時からの予約で、一度ホテルに戻って、お風呂に入ってリラックス。
実は、夕べホテルの愛嬌のあるフロントマンがお勧めしてくれた
レストラン、予約もしてくれてたのだけど、ネットでメニューを覗いたらば
魚料理がメイン。今夜はなんとしても肉!肉が食べたかったのだ。
ということで、朝ホテルを出るとき、フロントのシニョーラにお願いして
Checcinoに予約を入れてもらっていた。


テルミニ駅から地下鉄でB線のピラミデ駅で降りる、初めてなので
ちょっとわくわく。見たかったピラミッドは修復中であった。
しか〜し、このテスタッチョ界隈、その昔は屠殺場だったり、
墓場があったりで、なにやらミステリアス。
ローマ中心部と違って、人気も少ない。iPhoneのGPSだよりに
テクテク、おぉ!私にしてはスムーズに向かっている。
落書きだらけの建物や、人の気配もなく、な〜んかちとヤバそうな雰囲気だが、、、
気にせず突っ込め!
ふ〜む、地図で行くとこの辺りなんだが、、、っとそこらへんにいた
おじさんに聞いてみると、指差して「そこ!」っと。
あらま!ほんとそこにあった。
中に入って行くと、文字通り1887年から創業といわんばかりのアンティークさ
でいっぱいだ。 が。。。。しかし!
ツアー客風の5、6人から日本語が聞こえるではないか!
せっかくいい雰囲気だったのに、、、興ざめである。
しかも、肉料理専門店に来て、シーフードスパゲティはないかと
カメリエーレに聞いているではないか! 
まったく来る前に何も調べず、添乗員も何も教えてないのか知らないが、
肉料理専門店の老舗に対して、まったく失礼な。。。。

幸いにも、私ひとりの席はずっと奥にしてくださっていたので、
さっさと気分を取り直す。
テイルの煮込みを食べたいのだが、その前に何か軽い前菜ものを
とお願いすると、サラダを勧めてきた。
では、まずはスプマンテでサラダをいただく。その後、 
5時間ぐったぐったと煮込んだ、テイルのトマト煮込みが運ばれてくる。
松の実などはいって、肉がホロっとこぼれる。絶品!

Coda alla vaccinata

付け合わせに、青菜のチコリア。
量がものすごく多そうに見えるが、実は骨付きで、そこの周りのお肉を
いただくということで、それほどでもない。
ここで、こっくりしラッツォオ州近郊の赤ワインが欲しいところ。
カメリエーレに相談すると、一番高いワインを勧めてきた。
産地を見たら、Orciaの文字。ちょっとぉ、私が昨日まで居たところだよ、
まったく知らないと思って。。。。断る。
まぁ、美味しいワインはやはりトスカーナってことかね。

大きな声で一人の女性が日本語しゃべりまくって、いごごちがあまり
よろしくないので、食べ終わってタクシーを呼んでもらう。

前回は、サンピエトロ聖堂から乗ったタクシーに、自分の勇気が足らず
ぼったくられるというくやしい記憶が蘇る。
が、しかし、良心的なドライバーでよかった!
夜のコロッセオを抜けて、とばしてくれた、GRAZIE!
なぜか嬉しくなって、おつりはいらないからとカッコつけて、
ど〜んとチップ弾んじゃった!
あ!窓からなのでiPhoneが映っちゃった!

さて、明日は、ローマ最後の日、古代ローマモードにはまるぞっと。

さすが芸術の都

ランチも食べ終えた後、どうしてもクイリナーレの丘で
見てみたいものがあった。
地下鉄フラミニア駅へ戻って、地下鉄に乗りバルベリーニ駅で降りる。
ん? なんか様子が違う!と思いきやベルニーニの噴水の彫刻が修復されていた。

トリトーネの噴水2007

























上の写真は、初めてローマに来た2007年に撮影したもの。その時は、え?これが?
っと思うほど意外な雰囲気に落胆し、思わず人に尋ねたのを覚えてるが。
現在は、色が白になっただけで、町の様子があか抜けてみえるから、不思議だ。
トリトーネの噴水2014



さて、地下鉄を出て、左方向へ向かいQuattro Fontane通りへ。
上り坂がちょっと続くが、7つの丘で最も高いとされるクイリナーレの丘だから。
クイリナーレ宮を左手に通り過ぎると、交差点に出くわす、え?こんなところに?
http://it.wikipedia.org/wiki/Quattro_Fontane


Il Tevere (rione Monti)
テヴェレ川



L'Arno (rione Castro Pretorio)
アルノ川



















Diana (rione Trevi)

   





















Giunone (rione Trevi)






















これが見たかった!
通りの名前どおり、4つのこの素晴らしい彫刻の噴水が、それぞれの角に姿を現す。
16世紀末のバッロク芸術、シクストゥス5世が造らせた、
テヴェレ川とアノル川の擬人像、女神ダイアナとユノの彫像。



この4つの噴水、こんな車の行き交うところに置いておくのがもったいない
気がしないでもないが。。。。これが、イタリアだ。
しかし、車が気になっておちおち撮影もしていられない。
暑くなってきた季節、この噴水たちのおかげでなんとさわやかな事か。
古代ローマ人たちの努力の賜物、水の恵みに感謝せずにはいられない。

この一角に、ボッロミーニの傑作が眠る聖堂、San Carlo alle quattro fontane
教会があるが、今回は時間がないので、次回としよう。

ピンチョよ

ボルゲーゼ美術館を出て、公園内を歩いて行く。
緑が多くて、小鳥がさえずる、ほんとにのどかだ。
馬に乗った警官でさえ、優雅である。


ここ、ほんとにローマ?と疑いたくなる。
Pincioという標識にそって、どんどん歩いてくと、突然
これからイベントがはじまるので、ここからは通行止めになります、
向こうから回ってくださいと係員。 
建物の向こうの道から、再び歩き始めたのはいいが、まるっきりわからなくなる!
ここの公園は、広大である。 気温も上がってきて汗がじわじわ。
馬場あたりで、ローマに住んでるという若いカップルに尋ねてみるが、
ピンチョの丘は知らないという。
それなに、手持ちのiPadで一生懸命調べてくださって、
ほんとに申し訳なかった。迷ったおかげで、全然忘れてた有名な
「湖の庭園」にたどり着く事もできたけど。
水に映るエスクラピオ神殿、
まるで絵画のようだ

しかし、まだか? ピンチョォォォォ
そうこうしてて、iPhoneのGPSだよりにやっとG.Washinton通りにでる、
なんでアメリカ初代大統領の名前なんだ?とかなんとか思いながら歩いて、
とにかく地下鉄フラミニ駅まででることができた。
まったく、遠回りしてきたよ。ここから大通りを渡り、
門をくぐると、ボボロ広場、ピンチョはその門をくぐって
左脇の階段を上がって行ったところにあった。
ピンチョの丘から見下ろすポポロ広場
遠くにサンピエトロ大聖堂が見える

もう、ここまで来てたらクタクタ、よ〜し、
すぐそこのコルソ通りにある、前回来たロザティでとにかくランチだ。
行ってみると、凄い人。もうお昼の盛りもすぎているというのに。。。
みんな観光客だからあたりまえか。
運良く、1つテーブルがあいた、ラッキ〜と思って座ってみると
後ろの席の女性のタバコの煙。カメリエーレがメニュー持ってきたが、
なんかおちつかない。
そのまま、とっとと席を立ち、お向かえのかの有名なあのフェデリコ・
フェリーニ監督も通ったという、CANOVAでまずはビール。
おつまみのカリカリポテトチップスとオリーブの塩漬けをつまみながら、
ほっとし、何食べようかとメニューを覗く。
 OTTIMI!

夜は、お肉を食べに行く予定なので、frutti al mareにしておこう。
スパゲティがこ〜んなにも太くて、シッコシコ! 海の香り 美味い!
いろんな人々を眺めながら、素敵な一人時間が過ぎて行く。。。
さあ、今日は、まだまだ続くよ!

ついにボルゲーゼ!官能的ベルニーニ

ボルゲーゼ美術館、予約制で2時間のお約束。

ローマパスで入れるため、チケットをわざわざネットで購入する必要はない。
が、しかし、この場合、電話で日時の予約が必須になる。 
メールでやれば聞き間違えもないというものだが・・・・。
http://www.galleriaborghese.it/info.htm
TEL: 06 32810

ちっとも通じなくて、なんどもかけ直したよ。
その時点では、ローマパスを持ってるのか持ってないのかなどは聞かれない。
英語かイタリア語を選択して、行く日にちと希望時間、名前を言えば向こうが
予約ナンバーをくれるのみ。
11時からだが、早めに着いて荷物を預けねば。。。。
と、テルミニ駅から、バス。
インフォメーションが教えてくれたL乗り場の910番。
これが20分たっても、ちっとも来なくて、焦ったわ。
後ろに並んでいたカップルとふと目が合い、ほんとにバス
きませんね〜とお互いぼやく。
オーストラリアから来たというカップル、この女性が、
「私たちもボルゲーゼ、地下鉄フラミニ駅からっていう手もあるわよ」
と言われたが、もうしばらく待ってみましょうということになり、
しばらくして、そのバスが到着するやいなや超満員になった。
その美術館は、バス停から道路を渡って、右に折れたら、すぐ現れた。
まずは、階段を登らず中央の入り口から地下へ入って。。。
チケットをもらい、荷物を預ける。

受付で、ローマパスをみせ、電話で聞いた番号と名前を言うとチケットをくれる。
その後、すぐ横の荷物預かりの受付へ移動して、小さなビニール袋をくれるので、
お水、ガイドブック、貴重品を入れ、外にいったん出て11時になったら、
この外の階段を上って一階の入り口から入る。
おぉぉ ドキドキ
ついに、ベルニーニの太もも食い込み作品の数々に出会える!
彼の作品は、一階に集中している。
2号室、最初に彼の20代の頃の作品、「ダビデ」が現れて、お待ちかねの
「アポロとダフネ」、これほんとに大理石で?っと信じられない。
ドラマチックに時が止まっている。あ!ダフネのお口が開いてる。
そして、ふと我に返って周りを見渡すと、他の人たちのお口も開いていた(笑)。
ずっと見たかった「プロセルピナの略奪」、もう指のひとつひとつをまじまじと
見入ってしまったよ。プロセルピナの太ももに食い込む冥界王プルートの指!
やわらかさがダイレクトに伝わってくる。
プロセルピナの頬を伝う涙。
しばらくその場所を動けなかった私、感動。。。
来れてほんとによかった。

初めてローマに来て、サンタマリア・ヴィットーリア教会で「聖女テレザ
の法悦」に感銘を受けた私、ここまで彼の作品を見てしまったら、
トラステヴェレの教会にある彼晩年の作「福者ルドゥヴィカ・アルベルトーニ」
も見に行かなきゃ。

おっと! もう一人バロックの巨匠を忘れてはいけませぬ。
入り口を挟んですぐ隣のカラヴァッジョのお部屋! 顔色の悪い
バッカス君、やっとお目にかかる日が来た。
相変わらず葡萄が美味そうだよ、「果物籠と青年」
ゴリアテの頭が、いろんな意味をもつカラヴァッジョ自身とされる
「ゴリアテの頭を持つダヴィデ」など。
ここは、カラヴァッジョファン必見のお部屋だ。
上の階にあがり、ティツィアーノ作「聖愛と俗愛」、見てみたかった!
上のほうあり、以外に大きいわ〜と驚く。天使が水槽に手をつっこんでる姿、
これがなんか意味があると聞いた事があるな〜。
そして、ラファエロの作品「一角獣を抱く貴婦人」、日本遠征はいかがでしたか?
などと問うてみる。

お目当ての作品は、一通り堪能。2時間じゃ足りないと思っていたけど
以外と小さいこの美術館。
カフェに行って、生絞りのジュースを頂く、あ〜生きかえった。 

さ〜て、これからピンチョの丘まで歩いて行きたが、はたして。。。。