2014年5月20日火曜日

ちょっとだけフィレンツェ

チェントロまで、ラッシュ時とあって道路状況は、かなりの渋滞。
いろいろあっても、結局乗った者勝ちだよ、シャトルバス。

ホテルは、いろいろ調べたが結果的に、地理的条件を優先して、
駅に近い4年前に泊まったところ。

近くのNazionale通り、スーパーなんかが出来てちょっと変ったな〜。
若者でごった返すなか、並んでやっとこ水やらを買った後、
飛行機が遅れたうえ、すでに8時半を過ぎていたので、ホテル内の
レストランで夕食。 お部屋自体は悪くないし、スタッフも
親切な方が多いのだが、相変わらずここのホテルは、
日本人ツアー客が多い。
こんなことなら、ダンテの家の近くのPENNELLOまであの
美味しいミネストローネを食べに行けば良かったかな。。。
いや、旅はこれから。無理は禁物。

次の朝8時、このホテルをさっさとチェックアウトし、荷物を
預かってもらって、Santa Maria Novella駅の切符売り場で
11時 10分発、乗り換えなしのSiena行きの電車の切符を買った後、
フィレツェをしばし、お散歩。
懐かしのドゥオモ付近は、ほんと相変わらず団体客でごった返している。

まずは、せっかく来たのだからウフィツィ美術館前のレオナルド様にご挨拶
に行かねば、、、おぉぉ さすがに3回目となると、足が勝手に向く。
朝もはよから、すごい行列ができている。 っと中に進むと、
なんと彼のあたりだけ修復中ときて、逢えなかった!
ま、仕方ない!
只今、気になるダンテ・アリギエーリ様にご挨拶。
イタリア語の礎を築いた、イタリア語の父だ。
ダン・ブラウン著「インフェルノ」では、彼のデスマスクが妙に気になったが。
あ、肝心な「神曲: 地獄編」まだ、読了してない!

さて、お次は、ドゥオモからServi通りをどーんと突き切って、
Santissima dell'Annunziata広場まで行く。ここに捨て子養育院美術館が
あり、あのドゥオモを設計したブルネッレスキの初期の作品だ。
所々に、子供の姿が入ったメダイオンがはめ込まれている。
「イタリアの歓び」中村好文著の中で、建築家でもある彼がここを絶賛している。
今受けている、美術史のセミナーの教授もイチオシの場所。
そんな広場で、あの柱廊を見ながら、階段に座って
その雰囲気をなんとかして味わってみたかったのだ。



残念ながら、写真に写っていない右側がその建物だ。
修復中ときてすっぽりと幕がかけてあった。
まあ、次回のお楽しみにしておこう。

気を取り直し、再びServi通りに戻り、途中右に曲がって
Pucci通りに入ると、ごつごつしたシャレ気のない半レンガ積みの
四角い建物を発見する。メディチ家の人々が暮らしたリッカルディ宮だ。
外見とは対照的に、中はそれはそれは豪華絢爛なこと。ヴェネチアングラスの
シャンデリアが惜しみなくあちこちにつり下げられ、メディチ家の成功と富を
ひしひしと感じることができる。
ここに来たのは、なにかしらゴッツォリの「ベツレヘムに向かう東方の3賢王」
をこの目で見たかったから。
所狭しと壁に描かれたこの絵は、圧巻のひと言。
「あ〜ここに来て、マニーフィコ、あなたに逢いたかったよ!」ってイタリア語で
モゴモゴ言ってたら、目の前に係員が座ってて、すっごい恥ずかしかった!(笑)
マニーフィコとは、豪華王ロレンツォのことだが、描かれているお顔は、実物とは
違って美形化されているらしい、それにしても、豪華な装飾の中に眠る、
この美しい絵を見にくるだけでも価値はあると思う、感動であった。

さあ さあ
そろそろ、サンタマリアノヴェッラ駅付近まで戻ろう!
ちょっと、気品高きサンタマリアノヴェッラ薬局に立寄り、
王妃カテリーナ・ディ・メディチが愛した香水をチェックして、
薔薇に包まれたサンタマリアノヴェッラ教会の前で、
カフェをいただきながらの休憩。。。。



今回もまた、サンタ・マリア・デル・カルミネ教会に行けず。
マザッチョのフレスコ画に一度お目にかかりたいのだが、
いつも時間的都合が合わない、よほど縁ががないのかな。

一人、外のカフェテラスに座ってフィレンツェの雰囲気に酔っていたけど、
あまりゆっくりもしていられない。
ホテルに戻り、預けてあった荷物を受け取った。
そろそろ、電車に乗らなきゃ。

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