2008年3月31日月曜日

CHANELの魔力


カンボン通り




パリに行ったら、カンボン通りにある
シャネルの本店で、お財布を買おう。
これがちょっとした私の夢でもあった。

カンボン通りに何故こだわるのか、
それは、ココ・シャネル自身が、
ここから帽子屋としてスタートした
始まりの場所だから。そう、
言わば、私にとってここのメゾンは
聖地みたな場所。


ただ、スーパーブランドだから
CHANELが好きというのではない。
当時のモード界の常識を覆し、
シャネルという*自分自身*をブランド
にしてしまったという凄さ、
孤児院からという過去をも
伝説にしてしまう、その強さ。
そんな彼女にずっと惹かれながら、
CHANELというブランドに、
憧れ続けている。


店内に入ると、
シンプルな黒のタートルセーターに、
Cマークの混じったロングネックレスを
じゃらじゃらと付けたスタッフが
笑顔で心地よく迎えてくれた。
もう、この時点でCHANELの魔法に
かけられたも同然である。(笑)
金でもダイヤでもプラチナでも本真珠でもない
そのロングネックレスは、フェイクなのに、
フェイクなのにである、一度見たら釘付けにされる。
いろんなものに目移りがして、すっかり目的で
あったお財布を忘れそうだった。

定番のキャビアスキンに決めて、
支払いをするディスクへと向かう。


が、・・・・


やっぱり、気になるのだ! 
どーしても新作のキルティングのほうが・・・・・・。
お値段も、当然新作のほうが高い。
いや、値段の問題ではない。
自分がそれがほんとうに好きかどうかだ。
こうやってうだうだ迷っていると・・・・

その彼女が一言、私に言った極めつけの言葉は・・・・・
「パリのいい思い出になりますよ。」と・・・・・

うぅぅう ここで私がどうなったか、
もはや書くまでもない。
こうやって、CHANELという魔力によって
女達は、ヤラレテしまうのだ。

パッサージュ


Galeire Vero-Dodat


パレ・ロワイヤル付近にあるパッサージュ、
18世紀のままで時間が止まっているようだ。
ひっそりしてて、一歩、足を踏み入れると
不思議な気分になった。

mac@Sant Lasare


滞在したホテルの前にあるの。
かわいくて、かわいくて
ほんとにかわいくて・・・
でも、どこの国へいっても
結局入る機会がないMAC

cafe@paris




パリの街を歩いていると、どこからともなく
エスプレッソのいい香りが漂う・・・・・
寒さ、暑さ、ついでに排気ガスにおかまいなく
外にテーブルと椅子を並べるのがお好き。
どれだけいたって、な~んにも言われない。
日本のように、ちょっとご相席ねがいますか、
なんて絶対言われない。
そう、これがたまらなくいいのだ。



そこに座って、誰に気を使うこともなく、
エスプレッソの香りに酔いながら、
ぼぉーーっとしていられる。
そんなパリが大好きだ。
(カラフルなオブジェは、メトロの入り口)






パレ・ロワイヤル近くのカフェ
寒いのに、外に出たがるパリっ子たちの
ため、ストーブ(上のほうに傘がついてるもの)
が各テーブルに置かれてある。

パリを去る朝に
メトロ4号線に乗って、ヴァヴァンで降りる。
藤田嗣治、・モディリアーニやキスリング、
エコール・ド・パリと呼ばれた時代の
芸術家たちが常連だったというカフェ
ロトンドへ

画家たちがまだ無名のころ、代金の代わりに
絵を置いていったということで、店内には
たくさん絵画が掲げられてあった。



メニューも面白い

カフェから、道行く人を眺めながら、
パリの人たちは、年齢問わず、おしゃれがうまいと
つくづく感心する。
例えば、冬は全体的に暗い色になりがちだが、
年齢に関係なく、襟元にピリッと真っ赤なマフラーを
掛けていたりする。挿し色の使い方がほんとに上手いのだ。

Aux~~~~~~~Champs-Elysees

サンジェルマンデプレを心残りに、メトロ4号線に乗り
シャトレで1号線に乗り換えてジョルジュVで降りる。
めざすはシャンゼリーゼ大通り。


凱旋門が目の前、信じられない!!
オーシャンゼリーゼ♪ と歌いながら心弾む。
連なるカフェと私を誘惑するショップの数々。

ここに来たら、必ず入ろうと心に決めていた
フーケッツに入る。

窓際を希望し、道行く人を眺めながら
ついてきたケーキをかじる、おいしいぃぃぃ
ふと 店内を見渡すと、
すごいイケメン発見! モデルさんだろうか、
数人とPC置いて打ち合わせしている様子だった。



シャンゼリーゼ通りをうきうき歩いて、見たかったお店を覗き、
地下をくぐって凱旋門を上る

狭い螺旋階段!




凱旋門から見たシャンゼリーゼ大通り。
ここから放射状に通りがでているのが
よく見える。
こんな風な道作りのおかげで、パリに来て
どれだけ道に迷ったことだろうか・・・・
ここに止まっている赤いバス、カー・ルージュで
2階のオープンデッキに座り、パリの街を
眺めながら、トロカデロまで行く。


ジャーーーーン!!!

エッフェル塔。
いろんな場所から見える。
初めてパリについて、エッフェル塔を見たときは
感動した。 なんていたってパリのシンボルだもの。
夜のエッフェル塔は、7時ごろ10分点滅すると聞いて、
ルーヴルのカルーゼル門から見える
エッフェル塔をちらちら見ながら、
ルーヴル美術館で待ってたけど、
点滅ナシだった・・・間違えたのだろうか。


さて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今夜は、パリ一人旅の最後の晩餐である。
カタツムリ、まだ食べてなかったじゃないの!
ってな訳で、確実にエスカルゴを食べさせてくれる
エスカルゴ専門店へと向かう。
メトロ、トロカデロ駅から6号線で凱旋門まで戻って、
1号線に乗りシャトレで、4号線に乗り換えて1区、
レ・アールで降りる。
メトロ構内から、地下のひろ~いショッピングセンターを
抜けていく。 なんだか都会っぽくてパリにいると
いう気がしない。
そこから地上に上がると、サントゥスタッシュ教会という
古い教会の前にでて、何故かほっとする。

ここから歩いて5分くらいだっただろうか、
レスカルゴ・モントルグイユ
ガイドブックで見つけた。
ここなら確実にエスカルゴが食べられる!
店内は、アンティークな雰囲気でなかなかよい。
エスカルゴをいろんなバリエーションで
出してくれると聞いていたが・・・・・・・

やはり

まずは、オーソドックスなガーリックと
バターとパセリを練って殻に詰めたものを
が食べてみたい、こりこりしてまさしく貝だ。

その後、メインは肉料理を注文してしまったが、
近くのテーブルに居た男性は、もう一皿
エスカルゴのバリエーションを注文してたようだった。
しっかり、デジカメに残し、帰っていった。
あーーーしまった! そういう食べ方もあるんだ。
せっかく専門店に来たのだから、エスカルゴの
あれやこれやを食べるべきだったかしら。

一人 赤ワイン片手に、忙しいけど楽しかったパリの
余韻に浸る夜。
明日のお昼すぎには、もうさようならなのね。。。。。。
ちょっぴり涙でてきた・・・・・・・

左岸が好き!

ノートルダム寺院を背に、クリニュー中世美術館へ行きたい。
地図を眺めながらドュブル橋を渡ろうとすると、さっき 塔の
入り口で並んでいた時にお見かけした女性が・・・・。
声をかけると、彼女も一人旅で今から中世美術館へ
行くと言う。 「ご迷惑でなければ、美術館までご一緒させていだたけますか?」
と私が尋ねると、快く引き受けてくれた。
ありがとう!
旅は道連れと言うが、まさにそのとおり。

セーヌ川沿いに、楽しい会話が弾んだ。
楽しかった。
ほんとにパリは、女性の一人旅をよく見かけた。






名のとおり、建物も中世のなごりを残す美術館。
ローマ時代の遺跡もある。
中に入ると、バチカン博物館を髣髴させるような数々。
あーーーーローマに戻りたい!


特に、必見と言われる貴婦人と一角獣のタペストリーには美しさのあまり
心奪われる。 色はとうに褪せてしまっているというのに・・・・・。
今まで、バチカンでもヴェルサイユでもタペストリーをいやというほど
見てきたが、 このような素晴らしいのに出会ったことはなかった。
一角獣があまりにもインパクトが強すぎるからだろうか・・・・・。
一番見たかった、木製のマグダラのマリア、
1500年頃にブリュッセルで作られた
と言うが、あまりの小ささに驚いた。
こんなに小さいのに、強い神秘さを放っている。



中世美術館を出て、てくてく ソルボンヌ大学付近を歩いて行く。
リュクサンブール公園の端をぐるりと囲うように、サン・シュピルス教会
へと向かう。
信号待ちでちょっと地図を確認していると、学生さんらしき女性が
「大丈夫ですか? よかったらお手伝いしましょうか?」と声をかけてくれた。
さすがにこのあたりの学生は、知的っぽい雰囲気だ。
「ありがとう、なんとか行けそうです。 」と言って微笑み返しした。


サン・シュピルス教会は、修復中で大きなクレーンが
景観を害してたが、向かえにある噴水が気持ちいい・・・・
パリっ子は、夏場、ここで夕涼みをすると聞くが、私も参加させていただきたい。
中に入ってすぐ右を見ると、そこにはドラクロアの壁画”ヤコブと天使の戦い”が。
あ~ いいね~ドラクロア。
やっぱりドラクロワの美術館へ行きたくなる。
ここからすぐだと言うのに、まったくわからない。
ダイレクションが示す通りを行ったり来たり、
人に聞くと、ほんとに小さな看板があり、
すぐそこにあった。
ほんとに目の前のものってに気がつかない。
うきうきして入っていくと、扉にも鍵がかかって、
工事中ではないか!
工事のおじさんが言うには、今日は工事のためクロズだと言う。
工事は休館日にやってよ!
がっかりだよーーーーーーーーーっ (泣)
ドラクロアのアトリエもそのまま残ってるということで
すごく見たかったのに・・・・・・。


まあ、こんなこともあると気分取り直して、
サンジェルマンデプレ界隈を歩く。
いいな~ この雰囲・・・・・・・・うん たまらなく好きだ。
小さなギャラリーがあったり、アンティークアクセサリーを売る
お店があったり、ショーウンドウを見てるだけでも楽しい。
今度、泊まるときは、このあたりに泊まってみたい気分になる。

ふと、こんなのが目に飛び込んできた。

あ、Vだ!
スプレーだと思うけど、すごい! こんな落書きだけど、ちゃんとアートしてる。
感激してしまった。
ヲタク魂炸裂のウォシャウスキー兄弟は
ほんとにスキ。
Vフォー・ヴェンデッタがまた見たくなってしまった。

そろそろ カフェにでも入ろう。
サンジェルマンデプレに行ったら入ろうと心に決めていた
”ラディレ”
すぐそこだ。


このグリーンとパープルがなんて小粋なんざんしょ!
町にすっかり溶け込むから、パリって素敵だ。
店内は、ガラリと雰囲気が違って、チャイナ風
もちろん、
注文は、マカロン!


ミニマカロンセットにとアール・グレーの紅茶を頼む。
ふわっとして、中にはさんであるクリームが
なめらか~ 美味しい!!
私はチョコが好き。

もっとずっとこのあたりでうろうろしたかった。
さて、メトロに乗るとしよう・・・・・
私は、4号線沿いが一番好きになった。

2008年3月29日土曜日

cite

メトロの駅はcite、
パリ、発祥の地、シテ島にある、 サント・シャペル。








今日は、まずここからスタート。朝もはよから人が多いぞ。
身なりを見ると観光客そうでもなさそうだ・・・・なんで???
それもそのはず ここのセキュリティーチェックは裁判所と一緒になってて
同じように並ばなきゃいけないのだ。ややこしい・・・・
それにサント・シャペルの入り口も裁判所の中庭にあって、
ぜんぜ違うところにある。
しかしながら、このステンドグラスを見たらそんなややこしいことも
一気に吹っ飛ぶ。 13世紀に作られたパリ最古のものだ。
この細やかさ、光に透かされてほんと美しい。 
この1つ1つに創世記などのストーリーが描き出されているのだけど・・・・・・・
あまりにも細かすぎてわかりにくい。能書きよりも感じろなのか・・・・・・
あまりのステンドグラスの多さに、いつまでもクルクル360度見渡している自分に気がつく。(笑)
ほんとに綺麗だ・・・・・



サント・チャペルを後にノートルダム寺院へ。

12世に起工され、100年もかけて作られたとういうゴシック様式の大聖堂。荘厳な建物を眺めて、見たかった”最後の審判のポルタイユ”などを見て、さっそく塔に登る入り口を見つけると、もうそこにはすでに列が・・・・・確か、朝9時45分くらいだった。今朝は、寒さが一段と増している。吹き飛ばされそうな風をまともに受けながら、ひたすら待つ。 10時からと聞いてたのに、列はぜんぜん動く様子がない。 すでに私の後ろにはすごい列になっているというのに。開いたのは10時30分。 まさに拷問のような、修行のような寒さに耐えた後、やっと開けてもらえたとほっとするやいなや、 そこには、狭くて古い螺旋階段が待っていた。

ぐるぐる回っているようで息が切れる・・・・・・・はぁぁぁぁぁ はあっぁぁ

でも なんとしてでもシメールたちに会いたい!

はあはあ言いながら登ると、 いたいた!


 

上の写真、下のほうに、ダ・ヴィンチコードでもでてきた
ガーゴイルが4匹いる。



そして、このコが見守っているパリは・・・・・・







2008年3月27日木曜日

オペラ座の夜

さあ、今夜はオペラ座ガルニエでのオペラが待っている。 
現地の係員に、観劇が終るのはかなり遅くなるので、
早めに夕食は食べたほうがいいと勧められ、生カキの美味しい
ブラッスリーに予約を入れてもらう。 


生カキ
日本の物とちょっと違う。身がしまってて、
ハラワタが気にならない。
実に美味しいのだ!
6個頼んだけど、追加したいくらい(笑)
次に、メインは鴨をミディアムレアに焼いてもらって、
オレンジソースでいただく。
付け合せもまた侮れない、 じゃがいもを
薄切りにして、ガーリックをしっかり効かせ
丸い型の中へ、ミルフィーユのように重ねてオーブンで蒸し焼き
にしたような・・・・・。
頼んだコースに、白ワインが付いていた、
付いてくるようなワインは大したことないモノが多いが、ボトルのラベルに、
カキの絵が付いてたのに思わず微笑む。
イタリア通りに面した、鏡とシャンデリアで飾りたくったお店で
いい感じだった。
なんだかこの日は、この店といい、ヴェルサイユ、オペラ座、ほんと
シャンデリアと鏡に縁のある一日だったのだ。


あ~ お腹もいっぱい、時間もまだまだある・・・・・
ゆっくり歩いて、オペラ座ガルニエの中へ入っていく。





今日の出し物は、ストラヴィンスキーの
”The Rake's Progress"






まだ、開演まで1時間弱、なのに人が増え始める。
入り口はまさにあの映画「オペラ座の怪人」。
頭の中であの旋律が、パイプオルガンが鳴り出す・・・・




そして、私は中に入る・・・・
クロークに荷物を預けると、自分のはオーケストラ席だが、
どんどん階段を上っていく。


お目当ては、これだ!


5階までくらいまで上がっただろうか、桟敷は、何人かでお部屋のような
ドアから入る。 柵はほんの膝下、高所恐怖症の私は思わず座り込む。
この空間に触れたかった・・・・
スワロフスキー製のシャンデリアとシャガールの夢の花束のがすぐ目の前だ。
すごい、ただただ・・・・圧巻。。。。。。


感動して、オーケストラの席に戻る。
前から10列め、悪くない席だ。


席案内の女性に、思わずファントムの席を聞いてみる。
一緒に英語で”the phantom of the opera”と言ってしまうところが笑える。
彼女の指差してくれた手を持って確認したよ。

周りには、ジャン・レノ似のオヤジ連中がいっぱい。
おっと、私のお隣は、日本人の男性だった。
カップルに見られていやだわ~・・・なんでお隣に日本人?
 って向こうもそう思ったに違いない(笑)。
再び、シャンデリアを見上げる。 きゃ~ これが落ちてきたらたまらん。

さあ、開演だ!
英語でのオペラだ、字幕はフランス語で出る。
言葉を全部理解するのは無理だったが、
普通の青年がお金に目がくらんで、悪魔に魂を売り渡し、
どんどん落ちぶれていく、それが、じれったい!
いつまでたっても自分の最愛の人たちの大切さに気が付かない、
とんだ結末だったが・・・・・。
人間とは、究極を言えばかくも弱いものなんだろう。
途中で休憩が入り、私はヴェルサイユ宮殿の鏡の間のような
ホワイエへと向かう。
ここでおいしいシャンパンを飲めるのを楽しみにしていたが、
今夜は招待されたお客だけしかそこに入れないというのだ。
仕方なしにその入り口に用意されたバーで、美しいホワイエを
覗きながら、シャンパンを飲んだが、さすがにうま~~~い!の一言。

さて、つづきは・・・・
現代オペラというのか主人公が娼館に
のめりこむシーンは、ここまでやって大丈夫なの?てくらい
ヤバイ! 登場する娼婦たちも半端じゃなく、エロさが
爆発だ。 あそこまでやると、芸術の域に達するのだろうか、
いやらしさを感じさせない。
おまけにトップレスまで出てきて、ここはムーラン・ルージュかね?
って疑いたくなる。
悪魔役、ニックがかっこよかった。
ブラボーーーーーーーーーーーーー!!!!
皆さすがに世界の頂点をくぐり抜けてきたた選ばれし者たち、
歌も踊りも感動的だった。
今、ここにこうしてシャガールの天井下で世界の素晴らしいのオペラを
見れたことを感謝しよう。

オペラが終って、クロークに行くと、皆と持っている札の色が違う。
反対側のクロークに行ってしまったようだ、
もうすでにすごい列になっている。
こんなことやってて外に出たのは、もう11時すぎ。
あんなにちゃんとホテルまでの帰り道も予習したのに、迷った。
これらは、きっとファントムの仕業に違いない。
きっと どこかで私をひっそり見ていたのか 
ハハハハハーーーーーっと笑う声が聞こえそう。
でも、感じれてよかったよ、ファントム殿。
ありがとう、また会おう!





お土産はこれ!
オペラ座の上で蜂を飼ってるのだ。
蜂蜜がないと生きていけない私のような
女にはたまりませんわ~

2008年3月26日水曜日

壁抜け男に会いたかった・・・・


サクレクール寺院は、ちょっとエキゾチックな
ロマネスク ビサンチン様式。
両端には、ジャンヌ・ダルクとサン・ルイの
騎馬像が見守る。
なが~い階段がつらいので、フニクレールで
ぶぃ~んと登る。
モンマルトルはパリの北に位置しているため、
ここからパリの街が一望に見える。



雨だったので写真はイマイチだが
晴れた日は絶景だよ、きっと。
この寺院へ入ると、
一瞬、イタリアのどこかの教会へ
瞬間移動したんじゃないかって感じた。
天井には、キラキラ煌いて美しいモザイク画がある。

さて、この寺院から裏へぐるっと回って、
テルトル広場へと抜ける。


絵描きたちが、似顔絵を描いてくるという広場。
意外と小さな広場に驚いた。
私のお絵描きの先生が言われるには、
他国から来た外国人ばかりで、
この人たちは、場所代を払って
屋台みたいなシステムで商売しているらしい。
よーするに、アーティストっていうのと
ちょっとニュアンスが違うらしい。


こんな雨だからさすがにいないだろうと
思ってたら 傘をさしてお客を待っていた。
アジア人のおじさんが私を誘ってたけど・・・・・
またね。
このあたりには、絵を売ってる小さなお店が
多い、雨でなければ覗くところだったけど。
たまに、お店から変な男たちが声をかけてきてうざい。
ぼったくられないからね~ なんて
さっさとシカトして通り過ぎた。
この辺は、治安が悪いと言うのもわかる。


狭い坂を下っていくと・・・・・
おおおぉぉぉ いらっしゃいました。

壁抜け男!
ひっそりとした住宅街の中に、
え?っという感じで壁から飛び出して。
Bonjour, Monsieur!
彼としっかり握手してきちゃった。
こういうのも芸術の都、パリって感じでしょ?

さあ~ アベス駅までどうやって
戻ったらよいものか・・・・・、
さっぱりぱりぱり、 わからない。
お若いアジア人風のカップルに、この道で
いいのでしょうか? なんて聞いたら、
「たぶんいいと思うよ、今から僕たちも戻るところなんだ」
って言う。 彼女のほうが、いろいろ
話してきて、台湾から来たという。
ハネムーンなの?って聞いたら、
「結婚一年目なの」っとシャイな
感じで答えてくれた。 
おぉぉ いいね~ 結婚一年目の記念に
パリとは・・・・・
BE HAPPY!
モンマルトルは、ほんと楽しいところ。
今度は、晴れてる時に来るからね・・・・。






アベス駅の階段を降りていくと、 壁の写真が綺麗。
さあ、メトロにのって
ホテルに戻り、お着替えをしたら
今夜は、お待ちかねのオペラだ。
待ってろよ! ファントム

モンマルトルは楽しや

ヴェルサイユ宮殿のツアーから帰ってきてお昼過ぎ、
はあ~っとため息が出る。。。
ツアーに参加するってやっぱり疲れるね。
あ~自由になれたあぁ~
ピラミッドからさっとメトロに乗ってサンラザールで降り、
12号線に乗り換えてアベスへと向かう。
っと、メトロの中でどこからかテイクファイブが♪・・・・・
ふと先を見ると、いつの間に居たのか おっさんが
サックスを吹いてる。 それもマイクつけて
完璧スタイルだ!
いいね~ いいね~なんかぐっとくる。
これぞパリ!
パリは、ストリートミュージシャンが溢れる、
特にメトロ駅構内では。
バイオリン弾いてる若者や、アコーディオンで
いとも簡単にすごい速さで、モーツァルトのトルコ行進曲なんか
弾いちゃうやつがいるのだ。
曲にのってると、あっという間にアベス駅だ。
がちゃこ~んと左の堅い取っ手を引き上げて
ドアを開け、ひょいっと降りる。
パリのメトロは手動式の車種が多いのだ。


メトロの入り口、
アールヌーボー調のデザインはなんておしゃれなんざんしょ!

ここですぐサクレクール寺院に向かうのが普通なのだが、
時はすでにお昼、今夜はオペラ座ガルニエでオペラの観劇が
あって、しかも早めのディナーが予定に入れてある。
なので、映画アメリが働いていた”カフェ・レ・2 ムーラン”で
噂のクレーム・デュプレだけを食す予定でいた。
サクレクールとは反対方向に歩いて、
アベス通りを歩いていく。ここで左に曲がるレピック通りが
わからずどんどんまっすぐ行ってしまうと、
地図を片手に持ったおじさんに、ムーラン・ドゥ・ギャレットは
どこだね?と聞かれた。 私に聞くとは笑えるな~
そう、ここは地図片手にうろうろしている観光客が多いのだ。
坂道がたくさんあり、ユトリロが描いた絵のごとく道も
細いところが多くて入り組んでいる。





カフェ・レ・2・ムーランを見つけた時は嬉しかったね~
ちょっと場所の雰囲気はイメージとは違ったが、
中に入ると そのままだった。





プリンっぽい生地の上にばりっばりのキャラメルをはって
バーナーで焦がしたもの。
このキャラメルをスプーンで割ってバリバリッと食べる。
中からとろ~~りとしたクリームとプリン生地が
絶妙なのだあ
しかし、ミーハーなやつだ、私も。



モンマルトルの花屋さん
色が素敵でしょ?
パリが花の都っていうのもうなずけるよ。
ここはほんとパリの下町っいう感じで
庶民的な雰囲気が漂う


ちょっと行くと赤い風車でお馴染みの
ムーラン・ルージュ
クリスティナ・アギレラ、マイヤ、リル・キム、
ピンクのレディー・ママーレードのプロモが、
むんむんな色気を売る女たちが、頭によぎる。
ここは、フレンチカンカンのショウを
売り物にするお店。 

豪華絢爛、ヴェルサイユ宮殿

パリに来て4日め、午前中は、ヴェルサイユ宮殿の
ツアーに参加する。 
パリから1時間くらいだろうか、あっという間に着く。
大好きな漫画家の一人、池田理代子先生の
”ヴェルサイユの薔薇”が好きだったこともあって
訪れてみたい場所だった。
最近は、映画「マリー・アントワネット」で
宮中を公開してから、またまたファンが増えたようだ。
なんていったってフランスの黄金時代の頂点のモニュメント。
バスは2台で行った、人気あるんだ~。

門の中へ、馬に乗ったスタッフが入っていった。
かっこいい!

あいにくマリー・アントワネット様は
ルーヴル美術館展とかで、東京へお出かけされたようで、
肖像画が外されてあった。
まあ、しょうがないとして ここは、贅の限りを尽くした
究極の場所。 どの部屋も豪華絢爛の一言である。



一番見たかった鏡の間。
あのたくさんのシャンデリアの素晴らしさ、
ここでマリー・アントワネットは、頭に船乗っけて
ふわふわドレスでくるくる踊っていたんだろうな~
でも、私はオスカル様~~~と追いかけるかもれない(笑)


どの部屋だったかちょっと名前を忘れたが、
ナポレオンはここには住まわなかったにもかかわらず、
ルーヴル美術館にある、ダヴィットの”ナポレオン一世の
戴冠式”の同じ絵がある。
ようくもまあ、ここまで同じに描けたと
感心するばかり。 

それがね........................

ルーヴルのとはちょっと違う。
ガイドに言われて、まるで間違い探しのように
見たが、わかるわけない。
どうやら、左側の女性たちの中で1人だけ
ドレスがピンクなのだ。
なるほど、ぜんぜん気がつかなかった。
お庭もシンメトリーで素晴らしかったが、
ここへは一度来たら、もうお腹いっぱいって感じ。

ダ・ヴィンチコード巡り

私がパリへ来たかった目的の1つに
まだ、マイブームである、ダヴィンチコード
巡りをしたかった。

ルーヴル美術館で事件は起きたのだが、
それにかかわる重要アイテムの数々。

さすがに主人公ラングドンが泊まった
ホテル・リッツには泊まれないが、
いつかそこに泊まるのが夢なのさ~~




パレ・ロワイヤルの中にある子牛線。
このメダルを探すのに苦労したよ(苦笑)




偶然、ルーヴル美術館の中で見つけた





本のなかでも書かれてあった
寄木造りの床
絵にとらわれず、まずこれを見よと
作者はしきりに言っていた。
パズルみたいにはまってて面白い。



シラスがキーストーンを手に入れた
サン・シュピルス教会
中に入ると、ドラクロアの絵がすごい。
ローズラインの延長線にはオベリスクが。
教会側が否定してるので、ここにアップするのは
やめとこっと。
(ここへはルーヴルの次の次の日に行く)





私が泊まったホテルのほんとに隣にある
サンラザール駅。
ラングドンとソフィーが
カーチェイスの後 スマートカーを乗り捨て
列車にのるふりをし、タクシーの運転手に
アリバイを作る場面で出てくる。
中に入ると、まさに著者の言う、
大きな温室を思わせる屋根、
たくさんの列車が頭を並べていた。
その昔、ルノワールがこのあたりに住んで
ここを描いたらしいが、当時は、機関車、
風情もあったに違いない。





そして・・・・・・・



極めつけは、これだ!

夜のピラミッド 
こんな古い建物に似合わない現代建築、
なのに、今ではすっかり溶け込んで
シンボルになってしまった。
こういうのを潔く受け入れてしまう
そういう感性がすごいと思う。
今夜は、ダ・ヴィンチコード気分で
この風景を肴にカフェ・マルリーで
ディナーとしゃれこみたかったのに
今夜の外の席はクロズだという。
中にはいって 案内された席は
狭苦しそうで息が詰まりそう。
メニュー見ても食べたいものもない。
出ま~~っすっと言って立ち去って
しまった。
フランスパンサンドイッチを買ってホテルに帰ろう。
昨日、ロワールの帰り、ドライブインで買った
青りんごもかじりたい。(このりんご、ぜんぜんすっぱくなくて
まあい~~い、皮も薄皮ですごい美味しかった!)
あ~それにしても今日は密度が濃かったよ
へとへと・・・・

ルーヴルからコンコルド広場まで

ルーヴル美術館の中のランチタイムは
すごい人。 食べるところはいろいろあって
自分で選べるのも嬉しい。
カフェテリアで並びながら、好きなものを
少しずつ取っていく。 あれ、後ろのおばちゃんが
何やらとったのはアーティチョークっぽいぞ。
尋ねるとそっと私のお皿に乗せてくれた、
グラッツェ!
いかん、またもやイタ語がでてしまう。
ここはフランスだっちゅーの。
ゴリゴリ・・・(アーティチョークを食べる音)

そろそろ、お外の空気が吸いたい。
意外と小さいカルーゼル門をくぐって
チェイルリー公園へでる。
ふぅ~~~~~ 空気が美味しい!
ちょっと太陽も出てきた。


あ、カエサル様だ!
史上最強の男と呼ばれた
ローマ人。
ガリア遠征、お疲れ様です。

寒いけど、風が心地よい。
どんどん歩いていくと、
マリー・アントワネットが
ギロチンにかけられた場所、
コンコルド広場が目に広がる、
私は、この広場の噴水が好きだ。

なんてたって、ローマのサンピエトロ寺院の
噴水と同じものなんだから。
イタリアっぽい!
イタリアが突然、恋しくなる私。

オベリスクの向こうには、
シャンゼリゼ通りが凱旋門に向かって
上り坂に走り、
左手にはエッフェル塔が見える。
しかし、帰るまでにあそこへ
行く時間あるのだろうか・・・・・
パリに来て、シャンゼリゼも
エッフェル塔も行かずに終るのか・・・・
とんだお笑い種だ。
いや・・・・
パリは、思ったより狭くて、
そんな心配をしなくてもいいと
後でわかるのだが・・・・

コンコルド広場に着くと、
イスラエルの首相が来訪していたせいか、
マシンガンを担いだ兵士たちがよく目に付いた。
ここまで来たんだからって勢いで、ついでに
オランジェリー美術館のモネの睡蓮を
見に行ってしまったよ。
自然の光を取り入れて、たくさんの
横長に大きい絵が湾曲状になって
張り付いてる

何種類もの紫がほんとにたくみに使ってある。
自然の光になじんで、なんて美しいんだろ・・・・
たくさんの睡蓮を堪能した後、
あとは、興味ないのでさっさと出る。

パレ・ロワイヤルで子牛線のメダルを探しに行く。
途中、カフェで休憩。
その後、またまたルーヴルへ戻って
見たかった彫刻なんぞ見まくる。
いや~ ほんとにご苦労様。
よく歩いたと自分でも関心。

もちろん、ミロのヴィーナスも後姿、
隈なくチェック!
石膏でお馴染みなのか、いまいち感動しないのよね~
それよりも、ミケランジェロの瀕死の奴隷。
この表情には参った! 苦しみのかけらもない。
恍惚そのものなんだ。こっちまで気持ちよくなってくる。
そんな気分をさらに高めてくるのが、
エロスの接吻で目覚めるプシュケ。
全てが美しすぎる!
家へ連れて帰りたくなったのは、聖マグダラのマリア。
つやつやしてて、ほんとに美しい。
私は、しばらくこの前でずっと見とれてしまった。
これ、欲しい!
ボッティチェリのヴィーナスを思わせる。

彫刻ってほんとにすごいよね、
失敗が許されないと言うのか、
まあ、巨匠たちはちゃんと計算済みで
進めていくんだろうけど・・・・
書き直しがすぐできる絵とはまるっきり
違うよね~ などと明るくて
天井の高いマルリーの中庭の馬たちを
眺めながら、今夜は、ルーヴルの
カフェ・マルリーでディナーしたいな・・・・