お店のパニーノが、食べたかったんだ。
でもね、テイクアウト専門のようで、
どこにも座って食べるスペースがなかった。
立って食べてる人をたくさん見かけたけど、
やはり、座ってゆっくり食べたいよ。
っとそんな言い訳を自分にしながら、
カンポ・デ・フィオーリから大通りにでて、
石畳の道をぼちぼち歩く。
何げない路地、なのにほんとに風情あるな〜
こんな路地を抜けながら、ナヴォーナ広場へと向かう。
体が覚えていたのか、地図も見ないでどんどん足が進む。
あ、やっぱりあった、あった!
3年前にダン・ブラウンの小説、"天使と悪魔"にはまり
ここにたどり着いたものの、修復中の囲いで見れなかったけど、
今回、こんなに奇麗になって私の目に現れた、
ベルニーニ作、四大河の噴水。
嬉しかった!
バロック芸術の賜物だ。
バロックと来たら、カラヴァッジョ。
この近くにある教会、サン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会
に彼の作品の一部がある。
ほとんどの教会は、お昼頃まででいったん閉めて、それから
午後3時とか4時からまた、開ける。
ここは、4時から。まだ、15分前だというのに、
何?この人だかりは!
さすがにカラヴァッジョ没後400年だけあって、
世界中から噂の作品を一目見ようと集まっているのだ。
左の"聖マタイの召し出し" キリストの右手の指が示している
人物はいったい誰なのか?
謎が多い彼の作品、私の中では、気が短くて危険な
人物のイメージがいつもつきまとっていたが、
あの映画の中のカラヴァッジオは、まじめすぎてつまらない。
奇才という人は、どこか毒気がないと。。。。
それにしても、今までいろんな教会で絵を見たが、
こんなにうまいこと絵がはめられた場所を見た事がない!
この上の天窓から差し込む太陽の光。
すべて計算済みの事か、それとも偶然か?
光と陰を巧みにあやつるカラヴァッジョの、この絵に
あまりにも似合いすぎる!
そして、教会の祭壇もきんぴかの豪華絢爛だった。
すべて、すごすぎる、さすが、バロックだ。
さ、ここまできたら、ついでにまたまたパンテオンにも行こうではないか。
ラファエロ様のお墓。
相変わらずここはいつもすごい人。
オラクルからはあの時と同じ美しい光が差し込んで、
スポットライトのようだ。
思えば、3年前ポポロ広場からこの辺りまで、
すべて歩いて回ったのだった。
10月のローマを訪れた人はやめつきになると、
塩野先生は何かのエッセーに書いておられたが、
まさにあのやわらかな日差しが、
今、嘘のように思える6月。
暑い時には欠かせないのがジェラート。
ここからすぐに、ジェラートで有名なお店、GIOLITTIがある。
店内は意外に広いが、ジェラートのケースの周りには
すごい人だかりだ。
レジでピッコロと注文して、列なんぞまったくない
無秩序な中で、どうやって注文するかと様子を伺って
いると、私の前にいた男性が、先に買いなさいっと
言ってくださった。さすがにレディー・ファーストの国だ。
なんてスマートで素敵なんだろ。
ここに来る前に、飛行場であくせくして自分のことしか考えない
日本人のおじいさんとつい比べてしまった。
種類が多すぎて、選択しがたい中、
コーンカップにピスタキオとチョッコラータを乗せてもらう。
ピッコロなのにけっこう量がある。
ん〜もう、ほっぺが落ちるくらいほんとに美味しかった!
お、もうこんな時間!
そろそろ、昨日閉めだされて入れなかったサンピエトロ大聖堂へ
行ってクーポラに登らなきゃ・・・・・・・・
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