2010年6月8日火曜日

巨匠たちとの再会1


フィレンツェの2日目
まず8時30分に予約していたウフィッツィ美術館へ早めに直行。
すでに人がばらぱらと並びだしている模様。
レオナルド・ダ・ヴィンチ像、
ここで3年前、フィレンツェを立つ日、
まだ薄暗い朝早くに、ここに来て、
必ずまた、ここへ戻るからとレオナルド様と固く約束した。
ほんとに、戻ることができた!
GRAZIE! LEONARDO


さっと予約者が並ぶ3番窓口へ。
ここで予約時にもらった VOUCHERをチケットに交換してもらう。
そして、再び窓口1番で並ぶというシステムだ。
ここの1番で個人と団体と分かれて並ぶ、これがまた
わかりにくい。 あやうく間違って団体のところに並ぶところだった(笑)

さて、入場とあいなった。
2回めなので、入り口右にあったオーディオガイドを借りるか迷ったが、
今回は、感覚で見てみようと意気込んだ。

ジョット作、やさしい玉座の聖母に再び迎えられて幸せ。
あ! お久しぶり! シモーネ・マルティーニの受胎告知
マリア様、相変わらずそのお口元、ほんとに個性的だな〜
しかしながら、このトレチェントと呼ばれる14世紀あたりは、
どうも身が乗り出さない・・・・・。


どきどきしながら、第10室へと入って進んで行く。
あ〜 あった あった 見たかったよ ヴィーナスの誕生!
こんなに大きかったんだ、改めて感動。
一コマ一コマ確認するかのように見入る。
模写していた時、どんなにここに来たかった事か!
すごいな・・・・・ ボッティチェリ。
しばらく、感激で言葉にならなかった。
メディチ家の庇護を受け、彼の絶頂期の頃だから
絵も見ていて実に心地好い。

レオナルドは、自身の手記の中に、彼のことを水ぶくれのあほうで、
スポンジを壁に押し付けた斑点からでも、美しい風景に見えると言うが
それは、風景を研究するとは言いがたく、貧弱極まる
風景を描く(レオナルド・ダ・ヴィンチの手記、杉浦明平訳から)
というようなことが書かれてあったのを読んだ事がある。
レオナルドの受胎告知の中央に描かれた、青く煙った山々や
そのふもとにひろがる小さな建物をよく観察すると、
すごく細やかに、綿密に描かれてるのが見える。
今回の一人旅の自由な時間で、そんなところまで
じっくり観察できてよかったと思う。
ボッティチェリについて、背景に描かれた風景を見て
確かに、イラストっぽいと感じたりする時もある。
でも、マニィフィカトの聖母なんか見てると円形の中に
引き込まれるのはやはり、彼の持つ独特なマジックなんだろうな〜

そして、やっぱり足が向かうのは、
ヴェロッキオ親方作 キリストの洗礼
レオナルドが天使を担当したといわれる。
ヴェロッキオ親方が、この絵があまりにも素晴らしすぎて
彼自身、これ以来、筆を絶ってしまったとかいう、いわれ付きの絵だ。
この子だけ、この絵の中でひときわ際立っている。
そして、この子の顔を見てると、ほんとに幸せ気分になれる。
ぽ〜〜っと幸せ色にそまった頬にそっと口づけて見たくなる。
と、うっとりしていると、どっと日本人の団体さんが!
やれやれ 椅子に座って去って行くのをじっと待つとするか。
こうやって遠くから、レオナルド作 東方三博士の礼拝を
眺めていると、マリア様背後の人たちが絵から飛び出して
リアルにうごめいている、ひや〜不気味!
こんなにリアルに見えるとは・・・・・再発見した。
あ〜 ちょっと気分転換、 バールへ行ってこよっと。

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