2010年6月9日水曜日

最後の夜@Firenze

今夜はフィレンツェ最後の夜、
リストランテは、どこにしようかといろいろ迷ったが、
やはり足が向いてしまうあのトラットリア。
ドキドキしながら、iPhoneでナンバーをタッチして
イタリア語でゆっくり用件を伝えた。やったーできた!
っと思ったのもつかの間、それじゃあ、7時に行きますね
の行きますをvenireの出番だったにもかかわらず、
andareを使ってたぁーーーーtohoho
場所は、ダンテの家からすぐ近くで、
私が初めてイタリアに来て、好きになったトラットリア。

店は、まだ始まったばかりで、客は、私と
もう1組のカップルだけ。
どこでも好きなところへ座っていいよって
言ってくれた。
お言葉に甘えて窓際の特等席に、座らせてもらった。
あ〜 なつかしい! あのカメリエーレたち。
そして、ここも、、、、。
あの時とぜんぜん変ってない。
「3年前にここに来た事があるけど、私を覚えてる?」
って愚問してみた。覚えてますよと言ってくれたのが、
ちょっと嬉しかった。ま、むこうも商売だからね。
嘘であっても気持ちがいい。

最初に、前菜からメインを注文してしまうのが流儀だが、
いろいろ迷ってると、まあ、そこにメニュー置いておいて、
食べながら後からでも注文してって言ってくた。
まずは、カプレーゼでた〜んとフレッシュな生トマトを
食べた後、とにかくここに来て食べたかったミネストローネ。
トマトが主張してなくて、さっぱりしたお味。
生き返ったーーーーーーー!
ほんとに、ここのミネストローネは絶品。
日本に帰ってからでも作ってみたが、なかなかあの味がだせない!
どうやって作るのかちょっと厨房に入って教えてもらいたいくらいだ。
その後、パスタが食べたいんだけど・・・・って言ったら、
大きめの牛ひき肉が入った、Tagliatelle al pestoを勧めてくれた。
量もパスタのゆでかげんも程よく、ソースも言う事なし!完璧!

女のひとりごはんちゅーものは、寂しいものだが、
窓から外を見てると、おもしろい。
向かい側に、離れた広場があり、そこに、ちょっとした
テラス席を設けたバールがある。
椅子に一人座っているシニョール、仕事帰りなのかな?
何故か、彼と目が合ってしまう。

すると、そこへ一人の女性が現れ、テーブルにつくと
お話が始まったようだ。そのシニョーラ、何やら
ひたすらしゃべりまくっている様子。
しばらくして、去っていくと そのシニョールは
また一人ぽつんといる。
また、私を見てる、私も彼を見てる。

そこへ、東洋人系の若者が、あやつり人形を自転車につんで
やってきた。どこかでストリートパフォーマンスを
してきた帰りのようだ。
しばらく話して、その若者も去って行った。
今日あった出来事や、聞いてもらいたい事を話して
帰って行くのだろうな、人生のほんの一コマだね。。。。。
ここでは、人と人の良いふれあいがあって、
時間がゆっくり過ぎて行くよ。
人生は、計画通りには進まないけど、今日は
精一杯生きられたよって、言い合っているよう
に感じられた。

あっという間にすぎたフィレンツェでの滞在。
ヴェッキオ宮殿で、そことの共通券を買ったのにもかかわらず、
行ってみたらすでに閉まっていて、教会でパードレに尋ねてみると、
そこは、美術館ではないのですよ、シニョーラ
とおっしゃって・・・・・・いろいろ説教され、
ついでにそのままミサまで参加してしまった、
サンタ・マリア・デル・カルミネ教会。
そして、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会周辺も、
何度か行き来していたにもかかわらず、教会の中へも結局入らずじまい。
計画通りにはなかなか進まなかったけど、いろんな
体験もできてほんとによかった。
ARRIVEDERCI! Firenze また来るね!

*自家製のドルチェとカフェで締めくくった後、帰ろうとすると
外は、まだ、こんなに明るい! 女の一人旅にはありがたいこの季節。
時刻は、すでに午後9時30分を過ぎている、信じられない!

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