ここで、レオナルド VS ミケランジェロの世紀の対決が
繰り広げられるはずだった。
レオナルドは、制作途中でミラノへ、ミケランジェロは
教皇に呼ばれてローマへ。
でも、確かに、この空間で、梯子に乗って
レオナルドが右側に、壁画”アンギアーリの戦い”を
描いていたとされる。
ここへ来て、この空気を感じてみたかったのだ!
レオナルド様、絵の具を乾かすのに、
火を炊いちゃったのがいけなかった!
せっかく描いた絵が、どろどろと解けだして、汚れて。
その時の彼の気持ちを考えると、なんだか切なくなる。
今では、ヴァザーリの絵でど〜んと占められている。
このたくさんの絵の中の1つに、”CERCA TROVA
(探せ、さらば見つからん)”
と言う謎めいたメッセージが描かれているらしい。
そんなものも同時に探そうと上ばかり見ていて
首が痛くなってしまった!
ほんとにこの絵の下にレオナルドの絵が埋まってるんだろうか??
また、ここには、ミケランジェロの彫刻も1つある。
このあと、フィレンツェに来たら必ず見とかなくっちゃ
という、ミケランジェロのダヴィデ像があるアカデミア美術館
への予約が、午後3時に入っていた。
それが、また、オンライン予約で、ヤキモキさせられた。
ウフィッツィ美術館は、必須だったため確実性を重視し、
少々手数料は取られたが、代理店にとってもらった。
が、アカデミア美術館はダヴィデ像だけが目玉だし
ま、予約はいいかなと侮っていた。
しかし、ネットでいろいろ情報を得ているうちに、
やはり並ぶかもしれないと、あわてて予約を出発日1週間前にとる。
http://www.polomuseale.firenze.it/english/
すぐさま予約完了で、3日以内にvoucherをメールで知らせる
とあったきり、出発日当日になっても来ない!
ふ〜む これが、イタリア時間というやつか・・・・・・
それが証拠に、ホテルから自宅宛に出した絵はがきが
Posta Prioritaria(航空便)と赤字で書いたにもかかわらず、
未だに着いてないが、絵はがきだけが一人放浪の旅を
しているのだろうか。
フィレンツェに着いてから、ホテルのロビーに旧型WINマシン
があったが、ここに自分のパスワードを入れるなんて気が引ける。
この時、iPhoneを持って行ってほんとに助かった!
アカデミア美術館の受付で、受信したvoucherナンバー記載の
メールを見せるだけでOKだった。
外で、暑い中で結構並んでいたし、予約しておいてほんとによかった!
そして、中へ・・・・・・
ダヴィデ像、それはそれは素晴らしいのひと言につきる。
天井から光が差し込み、26歳のミケランジェロのパワーが、
ひしひしと伝わってくる!!きゃ〜〜
背中もお尻も完璧そのもの、そっとさわってみたくなる。
気絶するほど美しい。
人、人、で湧いてる中で、一生懸命デッサンしている若者がいた。
刺激させられるな〜、最近、ぜんぜん絵を描いてない自分に反省。
ミケランジェロの作りかけの作品も数々展示されている。
ノミで、こつこつと彫ったあとがリアルに目の前にある。
これが、あんな滑らかな肌に変身して、命が吹き込まれるのかと
思うと信じられない。
彫刻もPAZIENZA(忍耐)の固まりなのだなあ。
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