2010年6月8日火曜日

13

13というナンバーは不吉か、はたまたラッキーナンバーか?
お客様13人招待となっても、テーブルは、
絶対に13人一緒に並ぶことはしないと
ローマ人のイタリア語の先生は、おっしゃっていた。

なのに、今宵行くトラットリアの店の名は、
13 gobbiとういかにもやばそ〜うな名前である。
実は、私は、フィレンツェに着いたら
どんな腕利きシェフの創作料理よりも郷土料理を
食べてみたかったのだ。今回は、何でも挑戦してみるという
旅にしたかったから、牛の胃袋、蜂の巣の部分を
トマトソースで煮込んだ、Torippa alla fiorentinaを
食べてみたかった。
ホテルのコンシェルジュといろいろ話しているうちに、
トリッパは、通常フィレンツェ人たちは冬によく食べるらしく、
メニューにあっても、今日はないっていうこともあるからって、
電話でいろいろ尋ねてくれた。
そこで一件見つけてくれたのがココだ!
場所は、サンタマリアノヴェッラ駅付近のPorcellana通りで、
この薄暗くて細〜い路地にぽつんと灯が灯っている店なのですぐわかる。

牛の胃袋をトマトソースで煮込んだあと、チーズを乗せてオーブンで
焼いてある。あたりを見回すと、結構食べている欧米人が多かったが、
私としては、残念ながらあまり美味しかったとは言えない。
途中でリタイアした私を、体も小さい方なので、
カメリエーレが”ほんとにアンタはピッコラだな〜”とからかったが、
まあ、良い体験をした。
右隣に座っていた2人のばぁーちゃん連中は、
フィレンツェ名物Bistecca Alla Fiorentina
の肉の量のすごさに腰を抜かしていた。
以前来た時に、他店でそれを食べたことがあるが、ここの量は、
半端じゃなかった。
そして、
帰ろうとする入り口付近は、なんと凄い行列ではないか!
欧米系の観光客にすごい人気のある店だと後で知った。

この日、ちょっとした事件が自分に起こった。
このトラットリアにくる前に、明日は、ヴィンチ村まで
サンタマリアノヴェッラ駅から電車に乗らなければならない
ということで、駅まで下見に行ったのだ。
駅で、電車の写真を撮ったり、小銭に替えるために、売店でお買い物をして
いたのだが、な〜んか背のえらく高い男が私を見てるなと感じていた。
帰り道、ホテルのあるFiume通りで、背後から男の声。
最初は、誰かが携帯で話してるのかと思っていたが、よく聞くと
"ちょっと質問があるんだ! 質問だけだよ!SOLO UNA DOMANDA!"
というので振り返ると、なんとさっきの男が!
きゃ〜こわっ!
どうも後をつけられたようだ。
この通りは、静かでもあるが逆に人通りも少ない。
運良くリヤカーを引いたおじさんが近くにいたこともあって
よかったのかも。即座に、ホテルに入り込んだ。 
いったい何の用だったんだろうか?
賞味期限もとうにすぎて、痩せて美味しそうでもない
こんなアジア人の女に、ナンパとは考えにくい!
一人あれやこれや妄想のを膨らます
一夜だった。

神様が助けてくださった、感謝しよう。

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