2010年6月8日火曜日

巨匠たちとの再会2

ウフィッツィ美術館の館内のバールで、
見晴らしの良いテラス席に座り、オレンジジュースを注文する。
館内は、ペットボトル持ち込み禁止というのもイタイが、
逆にこうやってヴェッキオ宮殿を眺めながら、
太陽の下でのんびり気分転換するものいい。
さて、
今回は、少々気になる絵があった。
それは、23号室にある”レダ”だ。
レオナルド自身の描いた”レダと白鳥”を、行方不明となる
前に、たくさんの画家が模写をしていたらしい。
この絵は、レオナルド周辺の画家が描いたとされいて、
一番弟子のメルツィではないかとも言われている
レダは、スパルタ王テュンダレオスの妻。
あまりの美しさにゼウスの神が、白鳥に姿を変えて誘惑する。
そこで生まれた子の中に、絶世の美女ゆえ戦争まで
引き起こす原因となったヘレナがいる。
なるほど、美しいはずだわ〜。
ゼウスが化けた白鳥のこの目が、なんとも
おもしろい。また、足下付近に描かれた
植物の細やかさなんぞ、レオナルドの受胎告知
を彷彿させる。マエストロの教えを素直に
受け継いでいるな〜と勝手に自分で分析している私。


あ、そろそろ


只今ブレイク中のカラヴァッジョに会いに行こう。
今年は、彼の没後400年記念ということで、映画も上映され
何かと話題になっている。
ここでは、10月17日までやってるとのことで楽しみにしていたのだ。
っと、いきなり、メデューサに再会し、改めてこの目の美しさに惚れ惚れする。
いかん!あんまり見つめると石にされそうな気がしてきたので、
どんどん先へ進んで行く。
あれ? へべれけバッカス君がいない?!
スタッフに聞いたら、只今、ピッティ宮殿に出張中だとか。
あ〜残念、無念。会いたかったのにな〜
カラヴァッジョ展といっても、
ほとんどカラヴァッジョ派と呼ばれる
人たちの作品で固められてるだけのことだったのね。
”イサクの犠牲”もどこにあったのやら。

もっと見ていたい気持ちを押え、後ろ髪を引かれる
思いで、ウフィッツィ美術館を出る。
真ん中の広場では、顔を白色でぬりたくって、
コスプレをしたダンテやら、ダ・ヴィンチコードの本を
抱えたレオナルドやらがスローモーションで動いて、
にぎやかに人々を集めていた。
ここに写真をアップしたいところだが、残念ながら
少々ややこしいことになりそうなので、やめておこう。
アルノ河沿いの出口から出て、ヴェッキオ橋を渡って
宝石に目がくらみ、修復中のチェリーニは、フェンスで
囲まれて見えず!
その後、戻ってヴェッキオ宮殿内を見学した後、
シニョーリア広場へ。
カフェRivoireでランチとしゃれこんだ。

シニョーリア広場、このあたりは、レオナルドの時代からほとんど
かわってないらしい。ルネッサンス最高潮時のアーティストたちが
行き交っていたのだろうな〜と感じながら、チョコで有名な
”Rivoire"に座る。さっきヴェッキオ橋まで歩いて
暑かったので、程よく冷えたビールのうまかった事!
おしゃべりなカメリエーレが、「シニョーラ、こんな暑い日にゃ、
海と山 どっちがいいかね?』と聞くので、
「ん〜 山のほうがあたしゃいいね。」
と、つたないイタリア語で答えてみる。言葉が通じるとほんと嬉しい!
(フィレンツェでは、必死で覚えてきたイタリア語を、
調子に乗って楽しんでいたけど、ローマに行ってからは、
さんざん打ちのめされたあ(泣)

ピッコロ・パニーノの後のドルチェはもちろん、とろとろチョコがた〜っぷり
かかったパンナコッタとカフェ、カカオの香りが絶品だったよ。
それにしても、新婚さんが多かったこと!  お幸せに!

0 件のコメント: