2010年6月8日火曜日

Firenzeの職人魂

私が何故、フィレンツェに魅かれるのかという理由の1つは、
クリエータの街、アーティストの街だから。
ここには、いくつもの小さな工房が点在する。
なにげに通りを歩いていると、いろんな工房に遭遇する。
そんな中、絵画に付けるフレームの工房をちらっと覗くと、
日本人だろうか、アジア人の女の子がせっせとフレームを
磨いている姿を見かけた。
がんばれ!シニョリーナって思わず応援したくなる。
いいな〜 私もいつの日かここへアートの修行に
これたらな〜などと無謀な夢を抱く。

そして、
ここへ来たら、必ず寄りたいお店があった。


それは、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会近くの、
Palazzulo通りにある、工房件ショップ、"Il Bussetto"だ。 
ガイドブックにも載っているくらいで、結構有名なのらしい。
夕方覗いたら、"TORNO SUBITO(すぐ戻ります)"と張り紙が・・・・・・
一人で作って一人でやっている様子で、こんなことも
めずらしくないのだろう。
日本にも何度か行った事があるそうで、ここの店のイメージ絵も
日本人のアーティストによる切り絵だそうだ。
私が行ったら、先客も日本人のカップルが来ていた。

ここのオーナー、ジュゼッペさんが一つ一つ手で作る
革製品の小銭入れは、まさに芸術品そのものだ。
ぴっちりと一寸の狂いもない。
店と言っても、あちこち
革の端切れやいろんなものが散乱していて、
ほんとに職人さんの工房そのものだ。 
かたくなにその技法を守り抜いている様子が感じられる。

自分の好きな小銭入れを選んだら、
フィレンツェのシンボルマークを好みで入れてくれる。

そして、

ここからがニクいのだ。
財布の真ん中あたりに金箔のついた小さな四角形の
ビニールシートのようなもの乗せ、ぐぅーーーっと力一杯
型を押した後、私に、このシートをはがしてご覧とおっしゃる。
ふ〜む、はがすのも結構難しいですな〜。
途中で金箔がかけてしまって、再びジュゼッペさんの
手で修正してくださったが。。。。

今では、よい思い出となっている。
イタリア語が出来たら、もっとお話ししたかったな〜
大事に使って、そして再びまたここへ来よう。
今度は、イタリア語をもっと話せるようにがんばります!
ありがとう、素敵な小銭入れを!素敵な思い出を! ジュゼッペさん

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