現地の係員に、観劇が終るのはかなり遅くなるので、
早めに夕食は食べたほうがいいと勧められ、生カキの美味しい
ブラッスリーに予約を入れてもらう。
生カキ
日本の物とちょっと違う。身がしまってて、
ハラワタが気にならない。
実に美味しいのだ!
6個頼んだけど、追加したいくらい(笑)
次に、メインは鴨をミディアムレアに焼いてもらって、
オレンジソースでいただく。
付け合せもまた侮れない、 じゃがいもを
薄切りにして、ガーリックをしっかり効かせ
丸い型の中へ、ミルフィーユのように重ねてオーブンで蒸し焼き
にしたような・・・・・。
頼んだコースに、白ワインが付いていた、
付いてくるようなワインは大したことないモノが多いが、ボトルのラベルに、
カキの絵が付いてたのに思わず微笑む。
イタリア通りに面した、鏡とシャンデリアで飾りたくったお店で
いい感じだった。
なんだかこの日は、この店といい、ヴェルサイユ、オペラ座、ほんと
シャンデリアと鏡に縁のある一日だったのだ。
あ~ お腹もいっぱい、時間もまだまだある・・・・・
ゆっくり歩いて、オペラ座ガルニエの中へ入っていく。
今日の出し物は、ストラヴィンスキーの
”The Rake's Progress"
まだ、開演まで1時間弱、なのに人が増え始める。
入り口はまさにあの映画「オペラ座の怪人」。
頭の中であの旋律が、パイプオルガンが鳴り出す・・・・
そして、私は中に入る・・・・
クロークに荷物を預けると、自分のはオーケストラ席だが、
どんどん階段を上っていく。
お目当ては、これだ!
5階までくらいまで上がっただろうか、桟敷は、何人かでお部屋のような
ドアから入る。 柵はほんの膝下、高所恐怖症の私は思わず座り込む。
この空間に触れたかった・・・・
スワロフスキー製のシャンデリアとシャガールの夢の花束のがすぐ目の前だ。
すごい、ただただ・・・・圧巻。。。。。。
感動して、オーケストラの席に戻る。
前から10列め、悪くない席だ。
席案内の女性に、思わずファントムの席を聞いてみる。
一緒に英語で”the phantom of the opera”と言ってしまうところが笑える。
彼女の指差してくれた手を持って確認したよ。
周りには、ジャン・レノ似のオヤジ連中がいっぱい。
おっと、私のお隣は、日本人の男性だった。
カップルに見られていやだわ~・・・なんでお隣に日本人?
って向こうもそう思ったに違いない(笑)。
再び、シャンデリアを見上げる。 きゃ~ これが落ちてきたらたまらん。
さあ、開演だ!
英語でのオペラだ、字幕はフランス語で出る。
言葉を全部理解するのは無理だったが、
普通の青年がお金に目がくらんで、悪魔に魂を売り渡し、
どんどん落ちぶれていく、それが、じれったい!
いつまでたっても自分の最愛の人たちの大切さに気が付かない、
とんだ結末だったが・・・・・。
人間とは、究極を言えばかくも弱いものなんだろう。
途中で休憩が入り、私はヴェルサイユ宮殿の鏡の間のような
ホワイエへと向かう。
ここでおいしいシャンパンを飲めるのを楽しみにしていたが、
今夜は招待されたお客だけしかそこに入れないというのだ。
仕方なしにその入り口に用意されたバーで、美しいホワイエを
覗きながら、シャンパンを飲んだが、さすがにうま~~~い!の一言。
さて、つづきは・・・・
現代オペラというのか主人公が娼館に
のめりこむシーンは、ここまでやって大丈夫なの?てくらい
ヤバイ! 登場する娼婦たちも半端じゃなく、エロさが
爆発だ。 あそこまでやると、芸術の域に達するのだろうか、
いやらしさを感じさせない。
おまけにトップレスまで出てきて、ここはムーラン・ルージュかね?
って疑いたくなる。
悪魔役、ニックがかっこよかった。
ブラボーーーーーーーーーーーーー!!!!
皆さすがに世界の頂点をくぐり抜けてきたた選ばれし者たち、
歌も踊りも感動的だった。
今、ここにこうしてシャガールの天井下で世界の素晴らしいのオペラを
見れたことを感謝しよう。
オペラが終って、クロークに行くと、皆と持っている札の色が違う。
反対側のクロークに行ってしまったようだ、
もうすでにすごい列になっている。
こんなことやってて外に出たのは、もう11時すぎ。
あんなにちゃんとホテルまでの帰り道も予習したのに、迷った。
これらは、きっとファントムの仕業に違いない。
きっと どこかで私をひっそり見ていたのか
ハハハハハーーーーーっと笑う声が聞こえそう。
でも、感じれてよかったよ、ファントム殿。
ありがとう、また会おう!
お土産はこれ!
オペラ座の上で蜂を飼ってるのだ。
蜂蜜がないと生きていけない私のような
女にはたまりませんわ~
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