カナの婚宴とか有名所を見た後、
イタリア絵画へ・・・・
ダ・ヴィンチの描いた数少ない名画たち、
今、ここでオリジナルを見れることが
あまりにも嬉しくて、洗礼者ヨハネの
手を真似して人指し指を上げてみたくなる。
感動しながら、とろとろ歩いて、
ラファエロやボッティチェリの肖像画の前で立ち止まる。
「それは、ラファエロだよ」
っと後ろから男の声。
知ってるわよ・・・・(心の中でつぶやく私)
振り向くと、調子こいていろいろ話し出すこの怪しいオヤジ、
なにやらteacherをしていると言う。
しばらく話していたら、
一緒に絵を見た後、食事しようと誘う。
まあ、お誘いはありがたいが、
これからまだ見たい絵画がど~んとあるのでね、
じゃね~っとさらりと交わした。
ルーヴル美術館は、コの字型になっていて
その昔は、宮殿だったらしいが、またこんなところを
どうして美術館にしたものか、これじゃ迷路を
ぐるぐる回ってるようなものだよ。
何度係り員に”いまどこ?” ”ここへはどうやって行くの?”
これをどれだけの人に聞いたことか。
方向音痴の私には、大変だった。
ナポレオン一世の戴冠式は、あまりにも大きくて
自分が押しつぶされそう、絵の中にいる
スケッチ中のダヴィットが暗すぎてよく見えないが
あのリアルさには言葉を失う。
ドラクロワも思ったとおり迫力満点だ。
見たかったラ・トゥールのマグダラのマリアも
蝋燭の火が今にもちらちら動き出しそう。
同じく彼の作品、いかさま師もあのずぶとそうな目に
釘付けになる。
浴槽のガブリエル・デストレとその妹、
乳首をつまんで、それどうなさるおつもり?
と問いてみたくなる。
こちらもむんむんしてきそうになる、
裸だらけのアングルのトルコの浴場、
完成後、端を切り落として円形に修正したらしいが
絵もまるまるだらけで、これがなんとも素敵。
ちょっと悲しげなヴァットー作、ピエロ(ジル)会いたかったよ。
生々しいシャルダンの赤エイ、にゃんこの叫び声と
生臭さまで匂ってきそう。
もう、ここに書き切れないほどの素晴らしい絵画の数々!
何より、何より驚いたのは、
フェルメールのレースを編む女。
え~~~~ こんなに小さい絵だったの??
よくもまあ、こんな小さなキャンバスにちまちまと
細かく描いたものだ。
ぞろぞろとツアー客を連れてきたアメリカ人のガイドが
ノー・フラッシュと怒鳴っていた。 フラッシュなんか焚いたって
綺麗に撮れないのに。 どうして米人はすぐ
フラッシュを焚きたがるのだろうか・・・・・・
謎である。
さて・・・
何よりお楽しみにしていた、
ルーヴェンスのマリー・ド・メディシスの13枚の絵。
この絵が、両サイドに飾られ1つの部屋になっていて、
すごいの一言、圧巻である。
だた、ここはやはりオーディオガイドが欲しかった。
今度来る時は、入り口で借りてゆっくりみたい。
ルーヴルに来て一目ぼれしてしまった絵がある。
Paul Delaroche のLa Jeune Martyre
ぽっかりと水に浮かぶ乙女の遺体なのだが、
ただ、ただ、美しい。。。。
ほとんど見たかった絵は制覇したと思い、
時計を見たらまだ12時30分だった。
うっそみたい!
階段を下りて、サモトラケのニケ付近は、
まだ、相変わらず人、人だ。
ニケの素晴らしさ、これはここで見なくちゃ。
でも やっぱりなくなったお顔が気になる。
そろそろお腹すいたし、彫刻類は
お昼からにしよう、
ランチの後、ちょっと チェイルリー公園まで
お散歩に行ってみようかな。。。。。
一人旅は気ままでいいのだ~(笑)
2 件のコメント:
360度、全てがアート、美術館のような風景 すばらしいの一言
学生時代、イタリアへ留学することを夢見ておりましたが、親の財産くすねてでも行けば良かったな~
死ぬほどスケッチ三昧出来そうですね
toshiさん、コメントありがとうございます。 ほんとにパリは芸術の都、死ぬほどアート三昧できそうな気がしました。ただ、スケッチしている人はほとんど見かけませんでたが、ルーヴルの中では、許可をとって模写をしている人たちをたくさん見ました。
そんな人たちにも刺激されます。
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