いったいどれだけのお宝が存在するのだろう・・・・
ここでダ・ヴィンチの聖ヒエロニムスに会える!
わくわくしながらその壁に張り付くように並んだ。
が、しかし、まだコンダクターさんと他の2名は
着てないらしい。
あっという間に私の後ろも長い列になった。
するとパニーノとドリンクを抱えたその3人が現れた。
え?ここで食べながら並ぶのか? そこまでして?
と思ったが、 何しろ3時20分で閉館なのだ。
われわれには時間が無い!!
他の2名に並んでおいてもらって、 コンダクターさんが私を
バールへエスコートしてくれた。
生ハムやら干したハムに
なす、トマト モッツァレラチーズのパニーノを
ジュワッとトーストしてもらい、ガス入りの水を買って
またまた並ぶ。 しかし・・・・考えてみれば、
こういうものを食べながら並ぶのも
イタリアならではないか。
"郷に入っては郷に従え"
イタリアの空気と一緒に食べる
もっちりカリっとしたパニーノは実に美味い!
さて 列はぞろぞろ動き出してる いいぞ! いいぞ!
並んでから40分あまりで入れた。
さすがにコンダクターさん、 現地情報を
すばやくキャッチしての配慮に ほんと感謝している。
途中で私たちの後ろに見知らぬアジア人カップルが
割り込んでた。 コンダクターさん曰く 同じ顔だから
怪しまれないと思って さも私たちの仲間ってふりをして、
割りこむ中国人が多いらしい、 素晴らしい要領の良さだ。
チケットを買い 彼女らとは反対のピナコテカ(絵画)方面へ。
またまた一人になる。 何はともあれ
ダ・ヴィンチのヒエロニムスへ向かう。
おぉぉ 初めてのオリジナルにご対面!感激!!
さすがに解剖を極めただけあって
痩せこけた皮膚の 下に完璧な骨格。
その不気味な雰囲気といったらこの上ない。
半分描きでほったらかしちゃったのは、
自分も 怖くなってきてやめちゃったのか?(笑)
必見のラファエロのキリストの変容も圧巻だったし、
これでもかってくらいとことん 宗教美術を満喫した。
ラオコーンのくねくねした彫刻、
ご自慢の肉々しさといったらすごい!
彫刻は、リアルすぎて恐ろしいくらい。
小暗い部屋に飾られたタペストリーを過ぎていくと、
すごい人。それも欧米人の団体ばっかり もうすぐ
クライマックスの システィーナ礼拝堂だ!
ほとんど欧米人ばかり。 なので 私は目立つ 目立つ。
でも、そんなの関係ないのだ。
人も多くて その上 作品が多すぎてこんな数時間では
時間が足りないくらい。
ダイレクションにCappella Sistina
いよいよミケランジェロの大作だ。
中に入ると ざわざわしていた。
係員の誰かがシーーシーーーっと
何度も言ってたが そのシーーがウザイよ。
あ~~~ この部屋であの神聖なるコンクラーベが
行われるのね・・・・・
厳かな気分になってくる・・・・
しかし、この壁、天井画、
よくぞここまで描きましたな、 ミケランジェロ殿
寝転がりながら、絵の具が何度も何度も
目に入ったのではなかろうか。
天使たち、聖人たちが雲の上で 重なり合って、
キリストがたくさんの 人間を天国と地獄へ分けている。
ハンパじゃない数の多さ、美しさ、
完璧さ、 こんな素晴らしい絵を後世の私たちに
残してくれて ほんとありがとう!
写真: 博物館の中の出口に近い美しい螺旋階段、
左は降りる前、右は降りて上から撮ったもの
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