2007年10月17日水曜日

最後の・・・・・

ついに、会える!

サンタ・マリア・デッレ・グラッツェ教会
ダ・ヴィンチの最後の晩餐
なんか 今 ここに自分がいることが信じられない。
グループに分けられ
どきどきしながら ドアを開ける・・・・

っとその瞬間!

うおぉぉぉお ざわめいてる ざわめいてる

イエスが何か話してる・・・
周りの弟子たちがごそごそ動き出して
声が聞こえてくる
すごい臨場感!

自分がどこにいっても
その景観は崩れない
イエスの右こめかみから
だされた放射状の遠近感は恐ろしくパーフェクト。
すごい! 

ヨハネとキリストのM文字もくっきりだ!

この空気、この空間
不思議な気持ちになってくる


入った途端のあの不思議な感覚はなんだったんだろ・・・・

等身大だからだろうか、すぐそこに
人々いるよう。たった15分しか見れなかったけど、
しっかり目に焼き付けてきた。

ダ・ヴィンチがはしごに乗って精魂込めて描いてる
姿が見てくる。
ここまで来て良かった
ありがとう、素晴らしい絵を私たちに残してくれて。
やはりあなたは天才だ!

ひょっとして 彼は宇宙から来た人だったんじゃないだろうか
とも思えてくる。
あまりの感激に嬉し涙が出てきた。



最後にすぐ近くのレオナルド・ダヴィンチ科学博物館へも
足をのばした。
彼が描いた設計図をもとにいろんな模型が飾ってあった。
機械好きの人なら たまらないんじゃないだろうか。
それにしても 数々のアイデア 
よくぞまあ ここまでと思うくらい。
解剖図も実に正確で細かい
それはそれは精密に描かれてあった。


ここまでこれてほんとによかった
いつかまたここに来る日を夢見て

因みに、ミラノでの私の最後の晩餐は・・・・・

上:かの有名なカツレツ、このペッタンコには驚いた!
下:イカ墨のリゾット+サフランリゾット        

11日間のイタリア旅行
ほんとにたくさんの人達に、どれほど道を聞いことだろう、
中には、一緒に途中までついて来てくれたおじさん、
どの方もほんとに親切に教えてくださってほんとに
感謝している。
スリも多いと言うが、自分自身がしっかりしてれば
大丈夫、怖がらず楽しんで無事に帰ってこれた
ことを感謝したい、
そして、私の突拍子もない
わがままを受け入れてくれた
家族に感謝!





そして、 愛してるよ! Leonardo,
また、パリで会おう

2007年10月16日火曜日

ヴェローナ、シルミオーネそしてミラノへ・・・

夢の都ともあっという間にさよなら

ヴェローナへと向かう。
ロミオとジュリエットゆかりの地で
ジュリエット像の右胸をなでなで
さわると幸せになるという伝説から
ジュリエットの右胸はてれってれだった。



ヴェローナというと、オペラファンには
たまらないアレーナ、野外円形劇場がある。
2000年も経つというのに、
中は大理石の階段席でしっかりしていて、
たまにアンモナイトなんぞはまり込んでいる。
星空の下で、アイーダなんぞ見たら
ケ ファンタスティコ!って叫びそう・・・・


ガルダ湖に突き出たシルミオーネで休憩
ここはほんと保養地、
スパ入りたい!

いよいよ最終地 ミラノへ・・・・
ここで、ツアーの皆さんは、オプショナルツアーで
コモ湖へ・・・
私は、ミラノにこだわる。

ミラノでふらりと入ったトラットリアで食べたドルチェ!
うまい!!!




エレベータで屋上にあがってみると
斜めの屋根。
ローマからずっと
バロックやロマネスクの建築様式を見てきたが
ここのドゥオモは、つきんつきん屋根の
ゴシックなのだ。
ここのステンドグラスは
それはそれは美しかった




ミラノでは、地下鉄もトラムも一人で乗ってまわった。
地下鉄構内もすごくわかりやすい色分け表示で
乗り換えもすいすい。
経済都市とあって、ここのちょいワルおやじも
垢抜けして めっちゃクールなのだ!
ブランド街のモンテナポレオーネ通りを
歩くと、イタリア女もモデルがそのままコレクションから
抜け出てきたよう! 
さすがにミラネーゼ
レザーの着こなし方には脱帽!
流行のライダースはみごとに決まってる。
時折、スキンヘッドでブラックTシャツを来ている
にいちゃんを見ると、誰も彼もドルチェ&ガッパーナの
デザイナー ドメニコ・ドルチェに見えて仕方が無い。

ガラスの天井が芸術的、
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレッリアの中にある
モザイクの牛、この穴に踵を入れて
ぐるりと回ると幸せになれるという。


そろそろ目的地のブレラ美術館。
マンテーニャの死せるキリスト、
リアルさと遠近法の素晴らしさにため息。
ラファエロの作品の数々も素晴らしかった。

地下鉄に乗って、ドゥオモまで戻り


アンブロジアーナ美術館へ
ここには、ダ・ヴィンチ作の
楽師の肖像があると聞いていたので
楽しみに行ってみると。。。。
う~ん これがほんとに彼が描いたんだろうか
一説には違うとも言われるけど・・・
顔周り付近は、ダ・ヴィンチかもと思うけど、
着ているベストとか どうも荒っぽい。
お昼前だったので、カラヴァッジョの
果物かごの葡萄をつまんでやろうかという
衝動に駆られた。
それしても みずみずしくて
恐ろしくリアルだ!



さ~て ダ・ヴィンチも建築にかかわったという


スフォルツェスコ城へ。
バースデーケーキさながらの噴水も綺麗。
城内には、ミケランジェロの最後の作
ロンダーニのピエタがあるのだ。
どこでしょっか?と係員に聞くと、くすっと笑って
ずっと遠くだよと言うイケメン。
違う人に聞いたら すぐそこにあった、ったくぅ(苦笑)
時間がなんだから ジョーク言ってる場合じゃないっつうの

しかし・・・・
ロンダーニのピエタ
見た瞬間 泣けてきたのだ・・・・・・・
老いた母親をおぶ息子の姿に見えて・・・
そして、ヴァチカンで見たあの完璧極まりない
ピエタとのギャップの差に。
もう目もほとんど見えたくなっていたという。
無理をしたんだろうね~
大理石の中に人間がいるから、早く出してあげないと
窒息してしまうというエピソードも
この旅で聞いて驚いた。
ダ・ヴィンチの宿敵 ミケランジェロの
話はこれくらいにしておこう。

2007年10月15日月曜日

夢の都 in VENEZIA

ずっと心待ちにしてたヴェネチア
海をまたぐ自由橋をわたると・・・・・・・・・



sunrise@VENEZIA

水の都 ヴェニス
ついに 来てしまったのだ!!
が、しかし、
そこは、あっと驚く破格値の物価と気が狂う
迷路だった・・・・


さっと玄関付けにされた車
じゃなかったボートで
手を引かれて優雅に降りる。
お泊りは、サンマルコ広場に隣接した
ウエスティン&レジーナ、
ヴェネチアンガラスのシャンデリアが
お出迎え。
ゴージャスな気分にどっぷり浸れるこのホテル。
お部屋のアンティークなドアを開けると
なんと 壁にはダ・ヴィンチの肖像画が!!!
しかも ベッド際には彼の馬のスケッチまで飾ってある!
なんか もう鳥肌立ってきて。。。。
偶然とは言え、ダ・ヴィンチファンのワタクシは
泣いて喜ぶ。
このホテルに2泊もできて ほんと幸せ。


早朝、期待のゴンドラ
目玉であったカンツォーネを歌う歌手は、
クジではずれて違うコンドラヘ・・・・
なんなのぉ~ こういうことだったのか・・・
1台に1人、歌手は乗ってないってことかあ
そんな中、ミサの鐘が鳴り響く。


私は今、ヴェニスの商人の物語の
リッチなアントーニオのように
今、この運河を渡る ・・・
っと勝手に一人妄想の世界に入るのだった。
それにしても、黒いゴンドラは、ほんとにこの雰囲気に合う
塩野七生女史の書いた”イタリア遺聞”によれば、
その昔は、貴族たちがこぞってド派手なゴンドラを
くゆらしていたらしい。 いや~私もそんな
風景を見たかったが、黒い箱に赤い椅子、
この豪華な装飾もなかなか感動モノだった。


さて 我々日本人団体は、例のごとく 、
ヴェネチアングラスの工房とレースのお店に連れて行かれる。
ガラス職人さんは、なが~い棒を持って いとも簡単に
水あめのようなガラスを魔法のように馬に変えてしまう。
あの馬、欲しかったな~
これは、売り物ではありませんと言われてがっくり。
熱い工房を抜けて 展示室へ連れて行かれる
鏡にかちーーんとコップを落としてみせる
うおぉ すごい割れないのか!
しかも 起き上がりこぼしのようにくりんと立ち上がるではないか!
ヴェネチアングラスはこんなにも強いのですというのを
見せつけた後、販売である。
さすがにヴェニスの商人 商売上手はおみごと!

次に連れて行かれたのは、レースのお店
手でせっせとエジプト綿糸で3ヶ月ちくちくやって
やっと4センチ四方とかどうとか言ってたっけ。
ヴェネチアンレースを貴族たちがこぞって着たのは
肖像画でもわかる。
ところで、レースに目がない私。
機械織りだとわかってても
くた~っとした手触りにヤラれ
70ユーロも出して買ってしまったことは
誰にも言えない(ってもう暴露してるっか)

ランチは、グランセオラというクモガニ
これがまた うまいのだ!
カニの甲羅にぎっしりカニの身がはいってる、
で、そこへレモンをきゅっと絞っていただく
たまにカニの甲羅の破片がはいってるけど
そこはイタリア人のご愛嬌ってことらしい。



この墨、見てって!
名物イカ墨パスタはこれでもかっってくらいの墨
まあ、生臭くはないとしてもさすがに
飽きてくる



ヴェネチアに行ったら マスクを買おうと決めてた私。
どこで買えるのかと思ってたが 意外にも
路上の小さな出店からあちこちにマスクがあって
ぴんからきりまであって驚いた。 
すっぽり顔を覆うタイプが欲しかったが、自宅で夜中に見たら
心臓止まりそうになる気がしたので
このタイプにしておいた。
スワロフスキーのクリスタルが入ってるらしいよ
2月には、こんなマスクのコスプレで
あのサンマルコ広場が埋まるのか・・・・
コスプレのレンタル代だけでも3万とか
あ~ 夢の都
私もそのカーニバルに参加してみたいぞな!



リアルト橋から眺める風景は、
私の想像していた通りの雰囲気だった。
ほんとに素晴らしかった。




地図を片手に迷路に迷った、迷った
アンティークのお店に行きたくて 気が付いたら
アカデミア橋まで行っちゃってた。



夜のリアルト橋、みんなそれぞれお連れと楽しそう。
ほんとに景色は最高!
画家たちが今でもごぞって描いてるくらいだから
(ってスケッチしてる人は見かけなかったけど・・・)
絵になるために生まれた都といっても過言ではないくらい。

2007年10月14日日曜日

モザイクだらけのラヴェンナ


ラヴェンナ
サン・ヴィターレ聖堂
ビサンチン文化の影響で教会の中はモザイクだらけなのだ。
おまけに周辺のちょっとしたギフトショップまでも・・・・
イタリアに行く前、ペインターのモザイクで遊んでから
ど~も このモザイク画が気になってた私。
ガーラ・プラチディア霊廟の中は暗くて 天井の十字と
星のモザイクくらいが綺麗だったけど、サン・ヴィターレ教会の
壁に貼り付けたれたモザイク画は、お昼前の光にきらきら輝いてほんと美しかった。
モザイクの1つ1つは、四角のガラスに金箔をサンドイッチしてあるため、
フレスコ画と違って色あせてないし、
光の角度によって怪しく輝くのがなんとも言えない。
ローマで、サンタ・マリア・マッジョーレ教会のモザイク画も
見に行ったが、夕方だったせいかあまり感動なかった。
モザイクもステンドグラスも光が命といったところだね。
モザイク職人のすご技をこの目で見てみたいと思った。


ところで


ラヴェンナでランチに首絞めパスタの刑にあった(笑)

ねじったパスタからこの名がつけらそうな・・・
生麺なので しこしこして美味しかった

2007年10月13日土曜日

感動のトラットリア@Firenze

ツアーの人達との食事も楽しいが、
いつもいつもでは疲れる。
たまにはお一人様でのんびり食べたい。

フィレンツェに着いたら、ディナーは
このトラットリアに行くとずっと決めてた。
7:00PMに予約を入れてもらっていたにも
かかわらず、ミケランジェロ広場方面へ
行っていたので、ここに入ったのは
もう8:00近く、イタリア時間もいいとこだった(笑)
でも、カメリエーレたちは愛想よく迎えてくれ、
ちゃんとお一人様のテーブルを用意して待ってて
くれて、嬉しかった!
もちろん ここは、知ってる欧米人しか来ないようで
日本人など一人もいない。
またまた 私は目立つが 皆はおやっという感じだけで
ほかっておいてくれる、そういうとこが好きなのよね~




ここは、ダンテの家の近くにある
歴史ある古いトラットリア
PENNELLO
芸術家たちが集った場所でもあるため
壁あちこちに絵が掲げられ、
レシートにもパレットとブラシの絵が入ってた。

のんびり モッツァレラチーズとトマトの盛り合わせの
カッペレーゼとスプマンテで始める

ダ・ヴィンチが愛したというミネストローネを
頼んでみたのだけど、トマトベースじゃないぞ!
オーダ間違えたのかな?



写真ではあまり美味しそうにみえないが
汁物がお久々だったせか、美味しかった!!
メインは、Tボーンステーキ、
ビスティッカ アッラ フィオレンティーナ
これをハウスワインを飲みながら楽しむ。
ここのはジューシーでめちゃくちゃ)
付け合せは、パターテといったら
どっさりポテトとアンティチョークのフライを
盛ってきたあぁ!



最後の締めはもちろんドルチェ
ここのハウスメイドのティラミス。
ティラミスの意味は、Pick me up!
私を引っ張って・・・・
つまり、元気出してっていう意味。
だから、コレ食べると元気がでるということらしいよ。
なが~いディナータイムを楽しんで最高だった!
このお店は、イタリア11日間の中で
私にとって一番大好きなお店になった。

2007年10月12日金曜日

感激! ウフィッツィ美術館


フィレンツェ・・・・
ルネッサンス最高潮時の巨匠たちが
ここを闊歩していたのかと思うと
胸が熱くなってくる・・・・・・
街中が天井のない美術館とはよく言ったものだ。
ほんとに、美術館の彫刻が間違えてここに
置かれてあるんじゃないかと思うくらい。


ドゥオモを横目にぞろぞろ歩いて
私達は、ウフィッツィ美術館へと向かう。

古い! それにしても古い美術館なのだ。
なんせ1500年代の行政機関の事務所だったんだから。
古い階段を上がって、念願だったボッティチェリのビーナスの誕生、
アフロディーテ様に会えた時は、その美しさに惚れ惚れ。
おっと、そこで私を見てるのは、ラファエロさんじゃござんせんか。
寂しそうでうつろな瞳、この肖像画は一度見たら忘れられない。

そして・・・ついに
念願だったダ・ヴィンチの作品が並ぶ
ヴァチカンでお見かけした聖ヒエロニムスがごろごろいる、
東方三博士の礼拝、こんな数で迫られると
怖いので、右側にいるダ・ヴィンチ自身だといわれる
美形の男性に注目していた(笑)
さて・・・
お待ちかねの受胎告知
日本にこの作品が来たときは、前売り券まで買った。
まさかここ、イタリアに来るとは思いもよらなかった。
あ~よかった この古い美術館で会えて。
私は、ここで見たかったのだ!
大天使ガブリエルの赤い布の鮮明さ、
これがほんとに500年も前に描かれたものと疑うくらい
マリア様の前に置かれた調度品の彫刻もくっきり浮き出てて
すごい! 呼吸が止まるくらい。
完璧すぎて怖いくらい。 
どことなくかすかな蒼いもやがかかったようで 
以外に冷たさを感じた。
それよりも私の心を揺さぶったのは、
キリストの洗礼の天使のほう。
ヴェロッキオ親方が描いたものだが、
天使はダ・ヴィンチが担当したといわれる
やわらかそうな髪にこまやかに入れられたハイライト
ふわ~っと幸せ色にそまった頬、
つい天使の目にずっと見惚れてしまった。
おや、気がつくとツアー一行はもう違う部屋へ 待ってくりぃ~

やっと、帰り前の数十分のフリーになり 喉が渇いてたまらん。
隅にあるバールに入り込んで アイスコーヒーをぐいっと飲み干し、
とにかくメデューサの生首へ突進!
うっひょ~ ぶっとんでますわ~ 確かに!
滴る血も生々しい~~~~
すごいぞ!カラヴァッジョ 
しかし、見たいものばっかりで たった2時間じゃ
ぜんぜん足りないよ~




フィレンツェを発つ朝早く、フィレンツェのレオナルド・ダ・ヴィンチ
に会いたくて、ひとっ走りでまたウフィッツィの前へ


イタリアの7時過ぎはまだ薄暗い。 行く途中、
ドォーモ広場あたりだけが濡れていた。
え? 雨?
っとそこへガーガーうるさい散水車が後ろから着いてくる
なんと清掃してたのね~
フィレンツェは、ピサまで行ってしまったので、この街はほとんど
見ていないに等しい・・・・
今度は、もっとゆっくり フィレンツェ職人さんの技も見たいし、
ヴェッキオ橋も冷やかしに行ってみたい。
それにミケランジェロのダヴィデも!
そして見逃したジョットの鐘楼へも登ってみたい!
今度は、ドゥオモが見えるホテルに泊まれたら・・・・
また、行くしかないわ こりゃ。

2007年10月11日木曜日

アッシジからフィレンツェへ

フィレンツェに向かう途中、車窓から
ダ・ヴィンチの受胎告知に描かれていた糸杉が、
かすんだ遠くの景色にぽつん 
ぽつんとに見えてくる。きゃ~~(興奮する)





これから、ちょっとアッシジまで巡礼に参ります・・・
この聖フランチェスコ教会は、ほんのりピンクの美しい教会だった。
(近くのスバシオ山から切り出される石はピンク色のため)
ここに大地震があったなどと思えないくらい綺麗に修復されていて。。。。
ジョットの描いたフレスコ画の聖人たちは、みんなほっぺがふわ~っと
ふっくら膨らんで見て、背景も実に写実的だった。
日本人の神父様にもお会いできて、光栄。
熱心な彼のガイドに感謝したい。




町並みは、まるで中世にタイムスリップしたようで素敵だった




レストランの入り口でお出迎えのキャラ
お昼は、このレストランでウンブリア州のDOCGで なんといったっけ?
そのおいしい赤ワイン銘柄忘れた!)
とラザーニャをいただいて・・・




そろそろフィレンツェ
茶色いドォーモが見えてきた・・・
それにしても、歩道を行き交うこの人の多さは何! 
スリも多いはずだわ
広告用のイメージ写真で ドォーモを取り巻く
あのオレンジ色の屋根の下は、落ち着いた雰囲気に見えたのだけど
こんなに活気に満ち溢れていたとは。。。。
ここでルネッサンス最高潮の芸術家たちが、あのダ・ヴィンチが
この空気を吸ってたと思うと胸が熱くなる。







フィレンツェの一日が始まる、団体の朝は早いのだ。
そこへ、 現地のガイドさん登場!

ドォーモ付近からウフィッツィ美術館、そして
その後ずっとピサまでの長いカイド
まさに歩くウィキペディアとも言うべきか、
ややこしそうな年号やら固有名詞がすらすら
連なる中、時代の流れをわかりやすく説明しくれる。
もしかして・・・・
勇気を出して尋ねてみたところ、なんとマイミクの
ゆきさんだった。なんという偶然!
聞くところによると、日本人のガイドさんは40人もいて、
しかもこの日は、本来 ご自分の担当ではなかったと
おっしゃるではないか。


何が起こるかわからないイタリア
何が起こっても不思議でないイタリア、

ウフィッツィ美術館も、前日、突然スタッフの会議だとかストかで
ひょっとしたら入れないかもしれないと言われてたし・・・。
いや~ 偶然か奇遇か
お互い鳥肌が立ったと笑い合った。
ピサまでのなが~い道のりの素晴らしいカイドに、
この素晴らしい出会いに、ほんとに感謝したい。



ピサへちょっとお立ち寄り



ガリレオのランプ@ピサ、大聖堂
退屈でしかったなかったガリレオが
ふと目に入ったランプ、これが
振り子の等時性を発見したとか
違うとか言われるランプ






ピサからの帰り、サンセットは間に合うのか?
との勢いで、急いで12番バスに飛び乗り、
ツアー仲間2人と一緒の一緒に行ったにもかかわらず
ミケランジェロ広場停留所一歩前で降りてしまう、とほほほほ
しかし、ここは、高台で教会があり絶景だった・・・・

2007年10月10日水曜日

ローマは最高!



それにしても、イタリア人は声がでかい
よくしゃべる、よく食べる!
カフェでも四六時中 
誰かが何かを食べてるぞ(笑)

それに今時 流行らないタバコ吸い過ぎ!
でも、女の歩きタバコがみょ~に
サマになるのは 白人のオーラか?
いや~ しかし12時間以上もの飛行に
缶詰されたら、
禁断症状はどうなるのかしら
などと考えてしまった。


試練を試されたローマ、 ほんとによく歩いたよ、
どこからあんなパワーが出てきたのか
自分でもわからない。

見えない力に引っ張られてるような・・・。
道を歩いてるだけで、
天使の彫刻ががひょっこり建物から
顔を出していたり、
テヴェレ川の川沿いを
ゆったりと歩いたり、
あの雰囲気がたまらなくいい。

2日目は小雨に降られたけど、
雨のローマも また、
しっとりとして良いものだった。

11日間のイタリア旅行で、
ここが一番好きになった。
ローマは一日にしてならず、
一回来ただけじゃ わからない。
なんせ1000年以上も
続いたローマ帝国だったんだもの。
うん、ここには、
計り知れないパワーがあるよ、
きっと・・・・・・・




来てみたら、意外と狭いところに
ぽつんとあって驚いた
トレヴィの泉に、
またきっと来るからね!って
2回目の意で、
2ユーロのコインを投げ込んじゃった

うん、必ずまた 行く!





さあ、 ダ・ヴィンチのフィレンツェへ・・・・向かおう

さすがにすごい!サン・ピエトロ大聖堂


2日目のローマは、市内観光の最後、
サンピエトロ大聖堂へ 。
しかし、水曜日の午前中はミサということで、
広場では恐ろしい人だかりで埋まっていた。
さすがにカトリック教会の総本山。
陸続きとは便利なものであちこちの国から
団体バスで 信者たちが続々と入ってくる






あ、ミケランジェロがデザインしたという
衣装を身にまとった スイス衛兵だ!
あの色づかいといい、デザインといい
絶対日本人じゃ思いつかない!
さすがに厳しい訓練を受けてきただけあって
動作もきびきびしている。
突然、彼に子供の団体の1人が
「グーテン・モルゲン!」とご挨拶。


おぉぉ ドイツからお越しか? 
そう言えば、今の教皇、 ベネディクト16世は
ドイツからお出になったのだった。






偶然通りかかった新婚さん
BE HAPPY !!


午後になって、広場は開放されたが椅子が
並べられたままであのオベリスク付近も立ち入り禁止。
あ~なんてこった! 
結局 最後のアイテムは見つからず。
昨日 ヴァチカン博物館へ行く前にここを横切ったのに!
また、いらっしゃいってことだとポジティブに受け止めておくわ。


クーポラにも上りたかったけど、

大聖堂へ入るだけでも 凄い列、
とにかくピエタに一目遭わせて! 大聖堂の中は、
天井から壁までさすがにすごい装飾だ。
ピエタは、入ってすぐ右にあった。


大きな十字の下に ガラスに入れられていたけど、 すごい! 
マリア様がまるで生きてるみたい!
これは、ミケランジェロが金槌とたったノミ4本で、
彫っては磨いて完成させたというが、完璧すぎて、鳥肌が立った!

2007年10月9日火曜日

天使の城


サンタンジェロ城
590年、ペストが蔓延していたローマを大天使ミカエルが
舞い降りて救ったという伝説の城というより要塞。
この建物の上にそのミカエルの像が乗っている。
テヴェレ川にかかるサンタンジェロ橋から見ると
ベルニーニの天使がお出迎え
このシーンが絶景なのだ。





場内に入ってみると、またまた天使、ミカエルなんだろうか?
名前がわからなかった





中の博物館はあまり大したことはなかったけど、
ぐるぐる廻った回廊を登って屋上へ上がってみる。
わぁ~~ 感激! ローマ市内が一望
サンピエトロ大聖堂とここがパセットと呼ばれる
秘密の地下道で結ばれてるらしい。

戦いで攻めらたとき、教皇がここへ逃げ込んだとか。
土地が五角形の形をしたこの城、この意味ありげな城
「天使と悪魔」でも出てきた。
私は、ローマの建物の中でここが一番好きになった。

ヴァチカン博物館へ・・・・・

ぐるりと囲まれた城壁の中にあるこの博物館に、
いったいどれだけのお宝が存在するのだろう・・・・
ここでダ・ヴィンチの聖ヒエロニムスに会える!
わくわくしながらその壁に張り付くように並んだ。
が、しかし、まだコンダクターさんと他の2名は
着てないらしい。
あっという間に私の後ろも長い列になった。
するとパニーノとドリンクを抱えたその3人が現れた。
え?ここで食べながら並ぶのか?  そこまでして? 
と思ったが、 何しろ3時20分で閉館なのだ。
われわれには時間が無い!!
他の2名に並んでおいてもらって、 コンダクターさんが私を
バールへエスコートしてくれた。
生ハムやら干したハムに 
なす、トマト モッツァレラチーズのパニーノを
ジュワッとトーストしてもらい、ガス入りの水を買って
またまた並ぶ。 しかし・・・・考えてみれば、
こういうものを食べながら並ぶのも
イタリアならではないか。
"郷に入っては郷に従え" 
イタリアの空気と一緒に食べる
もっちりカリっとしたパニーノは実に美味い!




さて 列はぞろぞろ動き出してる いいぞ! いいぞ!
並んでから40分あまりで入れた。
さすがにコンダクターさん、 現地情報を
すばやくキャッチしての配慮に ほんと感謝している。
途中で私たちの後ろに見知らぬアジア人カップルが
割り込んでた。 コンダクターさん曰く 同じ顔だから
怪しまれないと思って さも私たちの仲間ってふりをして、
割りこむ中国人が多いらしい、 素晴らしい要領の良さだ。



チケットを買い 彼女らとは反対のピナコテカ(絵画)方面へ。
またまた一人になる。 何はともあれ 
ダ・ヴィンチのヒエロニムスへ向かう。
おぉぉ 初めてのオリジナルにご対面!感激!!
さすがに解剖を極めただけあって
痩せこけた皮膚の 下に完璧な骨格。 
その不気味な雰囲気といったらこの上ない。
半分描きでほったらかしちゃったのは、
自分も 怖くなってきてやめちゃったのか?(笑)

必見のラファエロのキリストの変容も圧巻だったし、
これでもかってくらいとことん 宗教美術を満喫した。
ラオコーンのくねくねした彫刻、
ご自慢の肉々しさといったらすごい!
彫刻は、リアルすぎて恐ろしいくらい。
小暗い部屋に飾られたタペストリーを過ぎていくと、
すごい人。それも欧米人の団体ばっかり もうすぐ 
クライマックスの システィーナ礼拝堂だ!
ほとんど欧米人ばかり。 なので 私は目立つ 目立つ。
でも、そんなの関係ないのだ。

人も多くて その上 作品が多すぎてこんな数時間では
時間が足りないくらい。
ダイレクションにCappella Sistina
いよいよミケランジェロの大作だ。
中に入ると ざわざわしていた。

係員の誰かがシーーシーーーっと
何度も言ってたが そのシーーがウザイよ。





あ~~~ この部屋であの神聖なるコンクラーベが
行われるのね・・・・・
厳かな気分になってくる・・・・
しかし、この壁、天井画、
よくぞここまで描きましたな、 ミケランジェロ殿
寝転がりながら、絵の具が何度も何度も
目に入ったのではなかろうか。
天使たち、聖人たちが雲の上で 重なり合って、
キリストがたくさんの 人間を天国と地獄へ分けている。
ハンパじゃない数の多さ、美しさ、


完璧さ、 こんな素晴らしい絵を後世の私たちに
残してくれて ほんとありがとう!












  




写真: 博物館の中の出口に近い美しい螺旋階段、

左は降りる前、右は降りて上から撮ったもの

「天使と悪魔」 in ローマの平日

当たり前のように紀元前の遺跡が、
ごろごろ転がってるローマ旧市街。
よくぞここまでご無事でと感心するくらい残ってて、
信じられないくらい。
ここで、塩野七生女史作「ローマ人の物語」の
超大作を 読んでいたなら、
歓極まってちょ~涙モノだろうけど・・・・。
シーザーが歩いた遺跡とか身の毛もよだつ格闘が
行われたコロッセオに歴史を感じるのもいい。
が、今の私にとってはツアーについてる市内観光くらいでよし。
ぽきぽき折れてる遺跡に、美しさをあまり感じない私。

だいたいローマに惹かれたのは、
あのダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」にヤラレタからだ。
ダン・ブラウンがインスピレーションを得た場所である、
地図上で十字に結ばれた、
空気、水、土、火の場所にどうしても行ってみたかった。
そして、反キリスト教の秘密結社 イルミナティの
メンバーの中にこっそりいたと言われる巨匠ベルニーニ。
バチカンお抱えの宗教彫刻家であった彼が、
自分の作品でこっそり同じ仲間であるイルミナティの
優秀な科学者たちに 啓示の道を敷いた作品を
たとえ作り話であっても、この目で確かめてみたかった。
まったく、ミーハーな自分に、自分でもあきれる。

*注:ネタバレ少々あり*
ローマでは、初日からいきなり自由行動。
朝イチて突入するはずだったヴァチカン博物館、
そのオプショナルツアーが突然都合で催行されないと聞いて
がっかり。なんせ団体予約が優先で個人で並んで入るには
かなりの待ち時間に なる可能性があると聞いていたからだ。
しかし、ここまで来てあきらめるなんて 私にはとうてい考えられない。
とにかくお昼12:00にツアーコンダクターさん、
同じツアーの人達2人とそこで落ち合う約束になった。

テルミニ駅付近にあるホテルを8時40分すぎくらいにでると街は 、
すごい通勤ラッシュ。 さも通勤してますような顔をして、
共和国広場をぬけ、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会へ
向かってとっとと歩く私。 しかし、ローマっ子は、
歩行者の信号が赤だろうが 黄色だろうがお構いなし。
特に信号のないところなんぞなかなか途切れない
スクーターの軍団にひかれそうで 道路渡るにも
こっちは命がけだわよ。

地図で見るとすぐそこなのに、なんか時間かかるな~
それでも、なんとかたどりついた
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリラ教会。
ほんとに火のごとく祭壇もキンキラキンに輝いてる。
出勤前の礼拝に訪れる人がちらほら。
ひっそりと厳かの中に、あった あった 性的表現が
含まれるという理由でヴァチカンから拒絶された
ベルニーニ作 ”聖テレサの法悦”

あ~なるほね~、この表情は確かに危うい
聖女テレサの悶え声が聞こえてきそうなくらい表情がすごい!
しかし、この天使のいたずらっぽい笑みが、みょ~に怪しい。

次に向かうは水、バルベニーニ広場



以外にちんけな噴水に思わず、近くにいた人に
この噴水がトリトーネの噴水?っと聞いてしまったよ。
その背後にベルニーニというホテルがあるが、これが
ラストシーンのあのホテルか?
VIP御用達のホテルにしては、以外にイメージ崩れた。





そろそろ歩きつかれた。
トイレと飲み物はバールでと聞いていたので、
初めてバールに入ってみる。
ひょっこり入った店は、薄暗くてちょっとやばそう。
中には、ゴッド・ファーザーの雰囲気漂う
マーロン・ブランドもどきのオヤジが一人。
一応 習ったイタリア語で「ウン・エスプレッソ・ペルファボレ」
と言って見る。
おぉ 通じて嬉しいを喜んだ矢先、
いざお金を払う時になって、
慣れないにユーロに、もたついてると、
ひとさし指をテーブルにとんとん鳴らしてから
せかすオヤジ。まったく、びびりまくって
エスプレッソもまずかったわよ。

バールに入るにもたいへんだなにゃ~こりゃと思いつつ
スペイン広場にでる。
ローマの休日でオードリーがジェラートを食べてたあの階段があるところ。
朝、早かったせいか人もまばら。
一応座っては見るものの
あまり感動なし。


先を急ぎますの勢いで、
土の意を持つサンタ・マリア・デル・ポポロ教会にたどり着く。
キリスト教の礼拝堂には不似合いだとされる
大理石のピラミッド発見。










ここで、ベルニーニ作 ”ハバククと天使”に感動。
天使の指がどの方向をさしているか再確認して、
おぉ これが”気高き探求に天使の導きあらん”
(ダ・ブラウン小説「天使と悪魔」より引用)
の道しるべかと一人うなずく。





おっと床にある骸骨の図案、悪魔の穴を見逃すところだった。












さて、、、ポポロ広場のオベリスク周りにもにもそろそろ人出が出だした。


あ、そうだった!
この広場から放射状に突き出る通りの1つ、コルソ通りの付け根にある
小説で出てきたカフェにはいらねば。
ロザッティ・カフェ、



本の中では、イタリアの知識階級に人気のスポットで
そよ風にエスプレッソとペストリーの香りが・・・とあったが
まさに、一口サイズのペストリーの数には驚いた。
店内は明るくて雰囲気がすごくいい!
知識の無い私でもなにかオーラを感じたぞ。
それに、なんといってもバリスタの愛想がいい。
朝入ったバールとはえらい違いだ(あたりまえ)。
そろそろ歩きつかれた体が糖質を欲してるのがわかる。
選択しがたい種類豊富なペストリーの中から、
黒やら赤のラズベリーがちょこんとのった
タルトとカップチーノで気分最高。
しばらくすると、めちゃくちゃクールなブロンド女性が
入ってきた。 黒地に縦じまのマニッシュなパンツスーツ、
日本人だったらダサいの一言だが、ディオールのバックを
小脇に抱え シャネルのサングラスが体の一部のように自然だ。
よく考えたら、ここからスペイン広場に向けて少し戻った付近に
ブランド街があったのを思い出した。

さあ 次はパンテオン付近へ
地図では、ちょっと距離あるし・・・・
でも夕べ着いたばかりのローマ、
タクシも地下鉄も不安だ
えい! この際 歩いちゃえってなことで
ひたすら歩いて、迷って
パンテオンのすり鉢が見えたときは感動した。
まったく、着いた夜は夜中12時過ぎてたし、
はじめてのヨーロッパで脳が興奮状態。
よく眠れなかったのに、この体力には自分でも驚いた。
日々、ジムとウォーキングで鍛えた甲斐があったもんだ。



  












パンテオンの天井の直径約9mの穴、
オラクルから差し込む日差しは
素晴らしく美しい。
ラングドンは、、悪魔の穴と言ってたけど、
私には、そこから天使たちが舞い込こんでくる気がする。
雨の日は、この床が濡れちゃうんだろうな~
なんて心配しながら、
ナヴォ-ナ広場へ向かう。


想像してたよりも以外に狭かったこの広場
おまけに楽しみにしてた4大河の噴水は
オベリスクのシロハトを見れたものの
周りは、修復中で工事の足場だらけ。


絵描きさんたちがこぞって自慢の絵を
並べていた。 ふ~む 大した事無いな
と思うものから、思わず吸い込まれそうになる
すごい力作のものから多種多様。
水彩画だったろうか、モノクロで描かれた
メリハリの利いたコロッセオの絵には
あっと息を呑んだ。


さあ 4つめ、残りの空気を意するサン・ピエトロ大聖堂へ
しかし、道がわからん
建物の壁にそれぞれ通りの名前が
はってあるのだけど、今いる自分の通りの名前が地図に
載ってないちゅーーの!
通りがかったばーちゃんに聞いても
私にはイタリア語が理解できない。
そのばーちゃんも英語が理解できない。
とにかく、行けばなんとかなるだろ
ってな具合で、サン・ピエトロ広場前の道路に着いた。
風のアイテムであるベルニーニのウェスト・ポネンテ、
ゼフィロスの顔はあのオベリスクあたりだったような・・・
あ、でも もう時間がない
明日にしようっと。
そろそろ待ち合わせのヴァチカン博物館へ
向かわねば・・・・・



つづく